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スクールトリップ Jellingで歴史を知る編@フォルケホイスコーレ

私が在籍したフォルケホイスコーレでの1週間のstudietur(スタディーツアー)、概要についてはこちらに書きました。もしよろしければご覧ください。

今回はJelling(イエリング)という街でデンマークの歴史を学んだお話を。世界遺産の訪問ができ、現代のビジネスとつながる話も知ることができました。この場所の正式名称は「イェリング墳墓群、ルーン文字石碑群と教会」だそうです。

デンマークは首都の場所が不思議です。首都ならドイツとつながっていて大きな半島でもあるユトランド半島にありそうですが、実際は小さな島の方にあります。ユトランド半島は面積は大きいのですが首都から見るとちょっと田舎?というイメージのようでした。Jellingもこのユトランド半島にあります。コロナ禍のせいか今回は博物館には入れず、外に展示されている2つの大きな石を見ることになりました。

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ここでのポイントは2つ
1つ目
「デンマーク」という国名が記されている一番古い石碑が残されている場所
現在の国名にもなっている「デンマーク」という言葉が刻まれているという歴史的に重要な石碑です。

2つ目
ヴァイキングの国であったデンマークが、キリスト教の国になったことが刻まれた石碑。

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風化しないようにガラスケースでカバーして屋外で展示されています。古代の言葉で書かれているため判読はできず残念…

現在のデンマークは国の宗教をキリスト教と決めています。宗教色は薄れたとはいえ文化や人々の価値観にキリスト教の教えが影響しているのは間違いありません。その後、カトリックからプロテスタントへ変わることにより社会も大きく変化しました。もしこの10世紀ごろにデンマークがキリスト教国になってなければ、その変化もおこらなかったかもしれない?今のデンマークの起源になる石碑ということは理解できました。

2つ目の石碑はハラール青歯王が残したと言われているのですが、この王様は私たちの生活とも非常に関係があるらしい。その昔北欧統一したのがこのハラール青歯王。
皆さんはBluetoothという言葉を聞いたことがありますか?この非常に優れた技術はインテル、ノキア、エリクソンの会社によって開発されました。次世代の近距離無線技術の統一規格を作る時に、この強い王様にあやかってそのあだ名「青歯王→Bluetooth」がプロジェクト名になったとか。
そういえば、ノキアはフィンランドでエリクソンはスウェーデンの会社です。北欧の歴史を知っていると現代のビジネスの裏話を理解できて楽しいかも!?

さてお話を戻し、このような重要な歴史的遺物が同じ街に残されていることが不思議に思えました。その昔に都だったということはあるにせよ、地政学的な意味がありそうな。ヨーロッパと陸続きの半島の中央部であり、北のスカンジナビア 半島に向かうルート上だったからかな?

デンマークがキリスト教の国になったことの歴史的な意味ってなんだろう?
バイキングの末裔だと考えるデンマーク人だけど実際は別の民族である事の不思議。
デンマークの子供はJellingを学校から見学に来たりするのか?
素朴な疑問が溢れてきます。
それは往復の車移動の間にデンマーク語の先生に質問するなど楽しい時間を過ごしました。

コロナ禍ということで、10人以下のグループに分かれて日本でいうとバンみたいな車で移動しました。この車は3列に分かれていて、一番前は運転手と助手席に二人が座る構造。私のグループは先生が助手席でその隣の席に座るといろいろ話ができるのです。
家族旅行しているみたいな感じでとっても楽しかったです。

(お断り)
全てデンマーク語で勉強した内容なので、勘違いや間違って理解している部分があるかもしれませんがご容赦くださいね🙇‍♂️🙇‍♀️


#デンマーク #フォルケホイスコーレ #Studieture #西部ユトランド #ノキア #エリクソン #Bluetooth #Jellling #世界遺産

1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪