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音楽の重要性@デンマーク

デンマークは意外と音楽が重要な国でした、というと驚かれるでしょうか? クラシック音楽でいうと隣国のドイツやオーストリアが有名ですし、すごく有名なバンドがある様な気もしないし… 

まず私が留学したフォルケホイスコーレはデンマークに約70校あり、全ての学校共通の歌の本(Folkehøjskolens Sangbog)があります。私が在籍したフォルケホイスコーレではモーニングサムレンという朝の集まりがあり、毎朝いろんな歌を歌いました。季節に合わせた歌などテーマごとにまとめられたその本に載っている曲の時も、一般大衆歌の時もあり、たまには日本の歌も歌いました。

そのほかに何らかのイベントのために家族が集まると、何かしらの歌を歌うという話をデンマーク人から聞きました。クリスマスの時はクリスマスツリーの周りを手を繋いで歌いながら踊るとか!?

バドミントンの授業の時にも先生が体育館で音楽を流しながら授業をしてくださいました。私の中学や高校の時を思い出してみたら、日本の「体育」の授業で音楽を流すなんて雰囲気は全くなかったなぁ。

みんなで掃除をするときやパーティーの準備をする時にも音楽が登場しました! 例えば後からきた人が「何か手伝うことない?」と聞いきたら「何か音楽をかけて」と頼まれていました。一つの役割として認識されている模様。クリスマスの準備中ならばクリスマスの音楽をかけるのがお決まりです。時には音楽に合わせて体を動かしながら作業をすると、単純な作業でも楽しくなってはかどります。無音で真面目そうに仕事をするより効率が上がるかも?

留学して驚いたのがミニスピーカーが度々活躍することでした。手のひらサイズのミニスピーカーを誰かしらが持っていて、音楽を聴きたい時はスマートフォンと接続して部屋中に聞こえるようにしてくれます。
 
日本ではamazonプライムで音楽聴き放題をしている人を見かけましたが、デンマークではspotifyがメージャーのようでした。パーティー用の音楽リストを作ってくれている人がいて、毎週末のパーティーではそれを使っていました。スウェーデン発祥のサービスなので北欧ではメジャーなんでしょうか?
 
spotifyを使うといろんな音楽を流し聞きできます。また気に入ったらその時点で自分のリストに加えることを繰り返せば簡単に音楽リストができます。広告が入らないようにしたい場合だけ有料契約が必要ですが、個人で楽しむ範囲では無料のサービスで十分です。 聞いたことがないアーティストやジャンルの音楽があれこれ聞けてかなり楽しいです。アーティストからするとSpotifyに曲を提供すると売上が落ちる、という面もあるらしいので皆にとって良いサービスとは言えないかもしれませんが、聞く側としては無料で色々な音楽が楽しめてありがたいサービスです。

さてデンマーク人はどんな特徴があるか?と言われると一括りにするのは難しいですが、音楽好きでお茶目な印象があります。例えば首都コペンハーゲンから第2の都市オーフス までをバス+フェリーで移動した時に、フェリーからバスに乗り換える時間になると決まった音楽が流れます。その音楽がちょっとハワイっぽい楽しいものです。ふと見回すと大人の男の人がフラダンスっぽい動き(踊り?)をしながらフェリーからバスへ移動していました。その人だけでなくなんとなく踊っている感じの人が多数。日本では子供か芸人さんがいたらやってくれそうな感じ。

デンマークの冬は日がとっても短く野外で遊ぶことが厳しくなります。室内で楽しめることとして、音楽もその貴重な一つなのかもしれません。「取り立てて音楽を楽しむ」ということよりもっと「生活に馴染んでいる」感じです。日本ではクラシック音楽しか聞かない生活でしたが、もっと気楽に音楽を聞く生活を続けたいです。

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1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪