七草粥に憧れて(芹と納豆のお粥)
子供のころ一年で一番苦手な料理は、七草粥でした。もともと、お粥が好きではなかったので、病気になっても食べるのはお粥ではなくうどんでした。しかし、七草粥は縁起物なので必ず食べないといけない。「また、これか。」と渋々食べてました。
そんな自分も大学生になり飲み会に行くようになると、冬には必ず似たのがでてきますよね。そう、雑炊です。学生なので、お安くたくさん食べたいってことで、鍋→うどん→出汁追加→雑炊→…。と言う訳で毎回雑炊が出てくるわけです。初めて食べて思いました。
「美味しい…。」
雑炊に関しては、完全に食べず嫌いだったのです。そしたら、お粥も自分が食べられるようにアレンジできるのではと思い、一人暮らしを始めてから作ったのが、芹(セリ)と納豆のお粥です。
まず、初めから塩を入れるようにしました。味がついてないのが苦手のではと思ったのです。そして、鶏肉を入れて出汁っぽくしました。
これで大分良くなったのですが、まだ味が単一でいまいちだったので癖のあるものを入れました。本日の主役。納豆です。
お粥って、味の濃いもの、癖のあるものと相性がよいのだとこの時実感しました。飽きずに最後まで食べられるようになったので、後は、(冬が旬ですが)年中手に入る七草の1つのセリと雑炊には必須の玉子を落として完成に至ったのが、マイベストなお粥。セリと納豆のお粥です。
基本的にお粥は2、30分ほったらかしで初めと最後にぱぱっと入れるだけなので、実質的な作業時間は5分くらいでしょうか。冬の朝食の常連になりました。今では大好きな一品です。
(材料)
・米、水(米に対して、5倍~10倍※重さでなく、体積です。)、塩少々
・鶏肉(もも、むね、ささみ、手羽と部位はどこでもOK)、納豆、セリ、玉子、醤油 それぞれ適当に
(手順)
①お米は(水でもお湯でも)さっとといで、鍋に5倍~10倍くらいの水と塩少々を入れて、鶏肉を入れて弱火にかける。
②お米が膨れて割れた感じになるまで、20分~30分。(途中で一回鍋の底にくっついたお米をはがすように混ぜるとよいです。)
③納豆に付属のからし、醤油を入れかき混ぜたものをお粥に投入。
④刻んだセリをばっとかけて、玉子を落として、少し醤油をたらして完成です。
(アレンジ)
買ったものの使われずに放置されている中華食材ありませんか?
クコの実、松の実、棗(乾燥)、蓮の実、キクラゲ…。米と一緒に入れてしまいましょう。棗は切れ目を入れた方がよいかも。キクラゲは水で戻しておいて刻んで最後の方にいれておけばよいかな。
日本人には、山芋や長芋を茹でる発想にあまりなじみがありませんが、ゴロゴロに切って入れても美味しいです。タイミングは、初めの方に入れたらホクホクに、後に入れればサクサクな触感です。
セリは、豆苗とか火の入りやすい野菜で香りのあるものなら美味しそうです。
納豆の代わりには、味の強いもの、クセの強いものいろいろ試してみてください。自分では最近漬けなくなった鮒寿司なんかも美味しそうって思っています。
お粥のアレンジは無限大。是非是非、自分のマイベストな一品を探してみてください。
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