逃げて!生きて!生き延びろ!
毎月第一・第三木曜日はたべるば公式noteの日!
今週も、どうぞよろしくお願い致します♬
今回はたべるばが8月から参加しているある取り組みについてご紹介します!
その名も「せかいビバーク」
こちらは特定非営利活動法人トイミッケさんと一般社団法人つくろい東京ファンドさんが協働運営されているプロジェクトで、困ったひとが一生に一回だけ使える緊急避難システムです。
一言でいえば「逃げて生き延びるためのシステム」
名前にもある「ビバーク」(bivouac)とは、登山途中などで緊急時に野営(露営)をすることを意味しますが、せかいビバークではこの「緊急野営」を支援されています。
(「野営」と言ってせかいビバークが示すビバークは意味通りのもの「野宿」的なものではなく「自宅以外」のニュアンス)
「緊急」ですので、せかいビバークの利用には3つの約束事があります。
まず、前述のように「使用できるのは基本的に生涯で一度だけ」また、「今夜安心して泊まる場所がない」そして「翌日に公的な相談機関や民間の支援団体につながることを約束できる」この3点が利用にあたってのきまりとなっています。
たべるばでは、この「せかいビバーク」に「女性専用の受け取りスポット」として参加することになりました。足立区では2件目となる受け取りスポットですが、困り果てた女性たちにとって何かしらのお役に立てれば嬉しいです。
ところで皆さま、「緊急避難」したことありますか?震災や災害などで緊急避難を余儀なくされた経験をお持ちの方も、このnoteを読んでいる方の中にはいらっしゃるかもしれません。また、暴力や失職など、対人的社会的理由で緊急避難の必要性に迫られた方も、きっと居ると思います。
実は、このnoteを書いている丁稚もそのひとり。
たった一晩のわずか数時間が永遠よりも長く感じられ、夜の暗さが出口のないトンネルのように思えた日のことは、たぶん一生忘れられないでしょう。
でも、朝になれば大丈夫!絶対に大丈夫!
そして、どうにもならない時はまず逃げてください。手助けを求めてください。そして、差し出された手の中で、安全な手を握ってください。
緊急事態の中にある方にとって、「せかいビバーク」の3つの約束事を煩わしいと感じる方も居るかもしれません。しかし、手助けをするための手が「安全な手」で居るためには、ある程度の枠組みを設ける必要があることも事実です。
また、公的あるいは民間の相談機関に対し、苦手意識を持つ方も居るかもしれません。ここに対しても、「安全に生きる」ための選択として、どうか一歩踏み込んで頂ければと思います。
尚、せかいビバークでは二度目以降の支援が全く無いわけではなく、一度利用した方に対しては専用の相談フォームが設置してあり、継続して相談することが可能となっています。
困り果てた誰かが、明日も生き延びられますように。
明後日には、少しでも希望が得られますように。
一日一日、まずは生きて、安全に居られますように。
※たべるばは「受け取りスポット」としての参加となります。
「せかいビバーク」の利用方法、および、活動内容については公式HPをご確認ください。