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『ヤライ!』について

こんにちは
たべるば広報担当(またの名を専属ライター)丁稚のハニーです
今週も、どうぞよろしくお願い致します。

さて、みなさま!
たべるばで活躍している現役学生が主体になって始めた、新しいプロジェクトが始動いたしました!
その名も『ヤライ!』
はい、名前が既にとってもカッコいいぃぃぃ!
そしてこのプロジェクト、カッコいいのは名前だけではありません。
プロジェクト代表のこっちゃんは、先ほども書いた通り現役学生!
学生が学生(および、若者)のための居場所を作りました!
So Cooooool!!!!!!!
そんなカッコいいこっちゃんが始めたプロジェクトなので、チラシもカッコいい!
ぜひ、最後に掲載したSNSリンクに飛んでみてください。
ライブのフライヤーのような、めっちゃcoolなチラシが見られます!
ぜひ!
見て!

このプロジェクトは『ヤライ(夜来)』という名前が示すように、「夜になってからの青少年の居場所があったらいいな」というこっちゃんの思いから始動しました。
もちろん、居場所として自由にのんびり過ごすだけでなく、困りごとがあった時などにはスタッフと一緒に解決方法を考えたり、選択肢を模索したり、そんな風に利用することも可能です。出来立てほやほやのプロジェクトですので、開催日程や時間には制限がありますが、これからどんどん進化していく予感!
皆さま、応援よろしくお願いいたします。

さて、「居場所」
丁稚は本職が図書館司書(特に学校図書館司書)なのですが、図書館って館種問わず「居場所」としての機能もとても重要なのです。
居場所としての機能、平たく言えば「開いている間は誰でもウェルカム!」
もちろん、学校図書館については各学校の運営方針などもあり、子どもたちが自由に出入りすることが難しい場合もあります。それでも、図書館=居場所!辛いときやちょっと集団から離れたいとき、隠れていたいとき、「図書館」も候補に入れておいてくださいね。

なぜ、そんなことをこのnoteでつらつらと書いているのかといえば、
「人間には居場所が必要だから」
居場所=身の置き場がないと、自分を持て余してしまうから
自分を持て余してしまうことは、ままある事とはいえ、辛いことだから
このnoteでも何度が紹介したことのあるのですが、芸人の兼近大樹さんが書いた『むき出し』という小説があります。(蛇足ですがこの小説、子どもに関わる大人は、一度は読んでおいた方がいい)『むき出し』では、主人公の幼少期から20歳ころまでが書かれているのですが、この主人公がまさにずっとなんとなく自分を持て余している、身の置き場が無い状態にあるのです。主人公は成長するにつれてアンダーグラウンドな世界に入っていくのですが、そこには「アンダーグラウンドにしか身の置き場が無い」人々(その多くはまだ未成年の「子ども」でもある)が居て、彼らのやり方で日々を生活していく姿が克明に描かれています。
彼らの生き方は法的にグレーであったり、完全にイリーガルであったりするものではあるのですが、じゃあどうすればいいのか?と言われれば、多くのひとにとって最早、手遅れとしか思えないような現実がそこに広がっています。
彼らのひとりひとりが、支援をうけるべき子どもであり、しかしながらそこから外れてしまった。その事実を考えると、彼らが置かれているアンダーグラウンドな生活環境に対して責任を負うべきなのは彼らではなく、大人たち全員であるはず。
それでも、大人たちがその責を負うことは(ほぼ)無く、彼らはある種自傷的に自らに責を課していくように、より取り返しのつかない深みへと向かっていきます。
「あ、ここだよね」「いまだよね」という支援ポイントが明確にあるにも関わらず、有効な手助けを受けられなかった子どもたち。その子どもたちがそれぞれの「身の置き場」として同じような境遇のセンパイ(とはいえ、彼らの大半もまだ子ども)を頼り、ギャング化していくというのは、この小説のようなフィクションだけでなく、現実の世界でも今まさに起こっていることです。

では、どうすれば、子どもたちにアンダーグラウンド以外の選択肢を示せるのか?
教科書的な答えでは「知識をつけること」「情報を探し、精査できるようになること」などが選択肢を広げるために有効な方法であるとされています。
しかし、わたしはその手前、まずはお腹を満たすこと(『むき出し』では空腹にまつわる描写が多くでてきます)、そして、安全であると実感し安心できること、自分の抱えている気持ちについて吐き出すことができること、併走してくれる大人が居ること
これらの条件をクリアした上でないと、子どもたちは自分自身の状況について選択肢を広げるという作業には取り掛かれないと思っています。
大人だって、空腹で、危険で、不安で、否定的な環境ではまっとうに思考することなんかできない。いわんや、子どもをや。

子どもたち、若者たちが落ち着ける身の置き場をまずは作ること。
日中であれば、図書館その他の公共施設を利用することができます。
では、夜は?
夜はそもそも子どもや若者たちが「基本的には外に居ない時間」とされています。
だからこそ、「夜に外に出ている」という時点で、アンダーグラウンドへの親和性が高くなってしまう。
そのような中で、彼らの中で一つの選択肢として『ヤライ!』プロジェクトが在るように、そのような場所になれるように、たべるばとしても『ヤライ!』を支えていきたいと思っております。(というか、覚悟を決めている)

前述のように、まだまだ開催日の少ない『ヤライ!』ですが、利用対象年齢(中高生などの若者)であれば、足立区に住んでいなくても利用可能です。
この記事を読んで、少しでも興味を持ってくださった方はぜひ、SNSを覗いてみてください。

身を持て余しているあなたに『ヤライ!』が届きますように。
ヤライ!公式Twitter
ヤライ公式インスタグラム


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