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年末大掃除なんて、しなくてもええんやで…

さて12月です。今年もいよいよあと一カ月。
我々清掃業、並びに家事代行業者はテンパってくる時期です。

ところで…日本人はいまもなお「年末には家や部屋をきれいにしないといけない」という呪縛に取り憑かれています。なかなか不思議な現象です。したくてやってる人なんてほとんどいないんじゃないでしょうか。

■海外では全くやっていない「年末大掃除」

この習慣は日本人だけで、言ってしまえば「年神様をお迎えするために」するものなんですよね。だから海外では行わない。それどころか、「そんなクソ寒い時期に窓を開けて掃除するなんて信じられない!」という感覚。
代わりに海外では、寒い冬が去って窓を開けるようになる春に大掃除に近いことをします(スプリング・クリーニングと言います)。
とっても理に適っていると思いませんか? 我が家もベランダ掃除などは春と秋、気候のいい時期にしかしません。

■寒い時期に無理して体を動かすと怪我の元

年末大掃除って、普段はやらないような個所の掃除をしますから、当然妙にアクロバティックな動きをすることに。滅多に乗らない脚立に乗って天井付近を掃除したりとか、洗濯機の裏側に無理矢理腕を伸ばそうとしたりとか。
掃除って思っているより「過度な運動」です。私も毎日、ストレッチをして仕事に臨むくらいなのですが、なぜだか掃除を運動だと思っていない人も多く、寒さで縮こまった体で無茶な動きをして筋を痛めたりする結果に。
あとね、年末に気張って風呂掃除して滑って転んで骨折し入院した人、私の身近だけで2人いますから! ほんとに無理は禁物です!

■子持ちには不向き

お若い方でも要注意。特にお子さんのいる家庭には年末大掃除は不向きです。ただでさえ子供の体調と睨めっこなこの時期。風邪気味の子供なんか抱えてたら掃除どころじゃありません。むしろ気疲れが激しくて。
冬の時期は、むしろ普段より掃除を減らすくらい? これは夏の暑い時期も一緒ですが、気候が厳しい時期はなるべく過度に動かないように心がけた方がいいと思います、切実に。

■結論的には「日頃と同じでいい」と構えておく

私の立場で言ってはいけないのかもしれませんが、年末大掃除なんてしなくてもいいんですよ。日頃と同じような掃除で十分。
でも、やっぱり日本人としてのDNAとして年末には大掃除をしないと気持ち悪い、という人に、唯一無二の「大掃除を簡単にできる方法」をお教えしますと…

■掃除をしやすくするには、「モノを少なくしておく」とよい

たったこれだけ。
モノが少ないとめっちゃ掃除しやすいです。
考えてみればわかることで、例えば冷蔵庫内の掃除をしようとした際に、ぎちぎちに詰め込まれた冷蔵庫と、空の冷蔵庫、どちらが掃除しやすいかという話です。
…なのですが、年末大掃除というといきなり掃除道具を買うことから始める人が多くて、その道具を買うだけで1日を費やし、疲れ果てて、もうやる気が起きない、という人も多い様子。

家の中にモノが少ないと、「床を水拭きする」とか「窓を拭く」などの動作もとてもしやすく、思い立ったときにすぐ作業に取り掛かれます。
この、「簡単にスタートできる」環境というのは、すべての作業において重要です。料理にしたって勉強にしたって、モノを退かさないと取り掛かれないようでは困りますから…。

自分の身体を壊さない程度に、そして年末のこの時期にやる必要があるのかと自問自答して、年末大掃除に向き合ってみてくださいね。
整理収納の極意は「無駄を省くこと」。年末大掃除というモノ自体が無駄なものであれば、省いても問題はないのですから…。

個人的には「年末大掃除なんて面倒なものは、我々業者にお任せください!」という宣伝で締めくくりたいと思います! 
生憎と私はもうご予約でパンパンですけども!

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