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「あなたがいないと生きていけない!」って言われることなかなかないですよね

「私…あなた無しじゃ生きていけないの…!」

一昔前に流行った恋愛ドラマみたいなセリフ。なかなかこんなくさいセリフを言われることってないですよね。
ところが、家事代行業をしていると、意外と、というかかなり頻繁に言われます。

先日、既存のお客様から「職場の同僚を紹介したい、ぜひ助けてやってほしい」とご依頼がありました。
「紹介したい」よりも「助けてやって」の方が比重が高い、とのこと。

家事代行の依頼件数は今や右肩上がりの広がりを見せているそうですが、それでもやはり「赤の他人を家にあげたあげくに恥ずかしい場所を色々見られるのは嫌」としり込みをなさっている人も多い様子。
しかし、そんなことは言っていられない状況の人もいる。多くは子育て中(しかも複数の小さいお子さんを抱えている)で、夫婦で家事をシェアできないほど夫婦ともに多忙。

(お若い夫婦がそこまで忙しすぎる日本がおかしい、というご意見はさておき)

こういうケースで、身近に家事代行を経験している人が居ると敷居がぐんと低くなりますよね。お陰様で私のような零細の家事代行業者もお仕事を貰えているのですが。

家事代行業って、今までは富裕層の、選ばれし民だけが利用できるサービスのように思われていましたが、「あなたがいないと生きていけない!」と言われるようになって、すでに生活必需品なのではないかと実感しています。

私は掃除を専門にした家事代行ですが(食事は提供していません)
当然、お客様から指示があれば洗濯でも買い物でもゴミ出しでもなんでもこなします。

食事は作りませんが、キッチンをきれいに仕上げておけば、誰しも次の料理に取り掛かりやすいものです。
床が片付いていれば動きも取りやすく、それだけで人は寛げます。
ほんのそれだけ。それだけが自分ではできない。だから苦しい。
その苦しみを助けてくれる人がいたら、そりゃありがたいですよねぇ。

いま一番多いのが2週に1度お伺いするケースなのですが、お客様は
最初の一週間は「掃除してもらってまだ1週間だから我慢できる」と思い、
次の一週間は「あと1週間したらみつばちさん来るから我慢できる」と思いながら過ごすのだそう。

私を依頼していなかったときは、
「いつ掃除したんだっけ。もう分からない。汚い。ああいやだ。また子供が汚した。洗濯しなきゃ。ゴミが溜まってる。あそこが散らかってる。イライラする。あぁ、誰か代わって」
と思いながら過ごさなきゃならなかったのだそう。

私としては「依頼されたからお伺いしている」だけですが、お客様の方から見れば「みつばちがいないと生きていけない…!」となるのも頷けます。

お客様からこんなに喜ばれる(というか切望されている)仕事、かなりやりがいがあります。右肩上がりの業種だそうなので、参入をお考えの人にはぜひ真面目に検討してほしい。そのおかげで誰かひとりでも苦しんでる人が救われるんじゃないかなーと思うのです。


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