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「名もない家事」の半分くらいは家事じゃない気がしている家事代行業者の呟き

一世を風靡した「名もなき家事」というワード。

「洗濯」「料理」「食器洗い」などと違って、名前もないんだけど実は家事時間をグラフ化した際にかなりのウェイトを占めているこまごました作業のこと。洗濯をするために「洗剤を補充しておく」とか、洗い物をする際に「家族の食べ残しを別の皿によそっておいてラップをかけて冷蔵庫にしまう」とか。

女性の多くはこの「名もなき家事」に追われているんだ、だから大変なんだ、男性はそこんところを分かってない! という訴えが非常に多く、結果として家事分担が進まない…。

こちらに「名前のない家事」を100個集めた表が無料でDLできるようになっています。

スクリーンショット (70)

画像をお借りしたのが↑こちら。
100個という数は目安に過ぎず、数えればもっとたくさん出てきます。

私は実際に家事代行という仕事をしていて、「家事そのものは楽になっている」と感じています。いまどき洗濯を洗濯板でやれと指示するご家庭はないですし、ほとんどのご家庭に掃除機が最低1台あるわけです。蛇口をひねれば水も出ますし、作業中にはエアコンをかけて下さる方も増えましたし、ずいぶんと楽。
楽なはずなのに、家事代行としての仕事は増える一方(件数的にも、やる内容的にも)。

で、先日、とあるお客様宅で仕事をしながら考えたんですが。

そちらのお客様宅は、作業内容の半分くらいが「家電のメンテナンス」なんですね。

例えば、
・洗濯乾燥機フィルターの清掃
・ルンバとブラーバの分解清掃
・掃除機のゴミを取って中を掃除
・エアコンフィルターの清掃
・洗濯機の糸くずフィルターの洗浄
・部屋の照明のホコリ取り
・食洗器の中のくず取り
・トースターのくず取り

パッと見た感じ「清掃」「洗浄」だから「家事」っぽく見えますが、実際にやる際には取扱説明書を片手に作業しないといけないようなものも多くて。

家事自体は結構「便利家電」が便利にしてくれる世の中になりましたが、その分「家電のメンテナンス」という無駄な仕事が増えて、しかもそれは機械の苦手な人には分かりづらかったり、分解に時間がかかったりと、家事以上に大変な目に遭うことも。

そこでですよ。

家事を代行してもらうことにまだ抵抗がある人は、「家電のメンテナンス」という名目でそれらの「名もなき家事」をやってもらえばいいのでは、と思った次第です。

あと、街の家電屋さんなどは、半年に一度、「家電のメンテナンス」を名目に家中の家電をチェックしてくれるようなサービスを展開したらどうかなって、本気で考えてます。
具体的には…
●エアコンの動作チェックと汚れ具合の確認(リモコンの電池交換とかも実費であげるといいですね)
●冷蔵庫の上下の掃除とか(冷蔵庫が動かせることを知らない人かなり多い)
●トイレの操作パネルの電池交換とか(結構な割合で電池交換の仕方を知らずにそのまま放置されてる)
●お風呂の浴室乾燥機のフィルター洗浄(知らない人多すぎ)
●扇風機の分解清掃
●加湿器・除湿機の水受けの掃除
●シーズンオフにストーブ内の灯油を抜き取る作業

などなど。ちょっと考えただけでもこんなものかな。

特に季節ものの家電は、シーズンオフに全部点検&きちんと洗浄しておかないと次のシーズンで使えなくなったりするもんですけど、これが割と主婦の皆様には鬼門の様子。
そして家事代行の私にふってこられるんですが、(もちろん可能な限りはお受けしてますが)、ときおり「これって家事なの? 電気屋さんの仕事では?」と感じることも。

テレビの配線を治してほしいとか、めっちゃ高所にある照明を交換してほしいとか。できる限りはお受けしてるんですけど(簡単で、かつ資格の要らないもの)、屋根裏に入ってテレビ配線をいじれとか、結構無茶なことを仰る方も多いのでw

これだけ家電が増えているにもかかわらず、家電メンテを専門に、かつ定期的にやってくれる業者さんってあまり聞かない気がしたので、ここにサービス需要があるのでは、と思いました。

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