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今回の騒動で「やっててよかったな」と思ったこと

整理収納アドバイザーで家事代行業という立場から、今回のコロナ騒動で「やっててよかった」とつくづく実感したことがありますのでつらつら書いておこうと思います。

■家の中がきれいでよかった

まず、これに尽きます。普段学校に行っていて家に居ない子ども達が、家の中でもストレスを発散するような「広さ」が十分に確保できていたのは本当に良かったと思います。
これは別に我が家が豪邸だとかいうわけではありません。ごく普通の一軒家です(むしろ田舎では狭い方)。が、普段から食料・日用品の備蓄は1ヶ月分しか置かないし、無駄なものはほぼない状態で暮らしていたので、少しモノを奥に追いやれば、部屋の中で縄跳びをするスペースも確保できました。
ちなみに子供はこれを機に縄跳びで二重飛びができるようになりました。

■収納に余裕があって良かった

上の話に付随します。
見た目だけきれいでも意味がありません。普段から収納には2割ほどの余裕をもって空間を作っておきました。
いつもなら1ヶ月分しか備蓄はしない我が家ですが、さすがに今回はプラス1ヶ月分を買い足しています(備蓄の話は後で詳しく)。
収納に余裕のない家だと、買い足した備蓄品をどこに置くかで頭を悩ませることになりますが、我が家にはもともとそのスペースが確保されていたので、生活スペースに皺寄せが来ません。
いくら必要であっても、モノに囲まれた生活って、視界の暴力ですからね。なるべくスッキリ暮らせるようにしておきたいものです。

■リモートワークできる環境を整えておいてよかった

ぶっちゃけ「ヲタクで良かった」と書き換えてもいいんですけど。
急に「リモートワークしろ」と言われても、「家のパソコン壊れてる」「ウェブカメラがないからオンライン会議ができない」とかいうケースが山ほどあったそうですね。その点、我が家はそう言った設備が夫婦ともに備わっていました。私も1年ほど前まで在宅でライターしてましたし、主人はまぁ本職ですし。

ちなみに、(今はアカウントを消しましたが)Twitterのフォロワーさんとオンラインでの交流に慣れていたものだから、普通の人よりもボイスチャットやSkypeなどを導入するのが早く、マイク・カメラ・アプリなどが手元に勢ぞろいしていた(しかも動作確認は日々行っている)ということも、今回の騒動に役立ちました。ヲタク万歳。
※都会では普通なのかもしれませんけど、田舎の奥さん連中でそんな設備が備わってるのなんてヲタクくらいのものだと本気で思ってますよ。

設備は備わってるものの、私も夫も職務上、あまりリモートできないんですけどもね。設備があるか否かは大きい。

■家族に必要な備蓄の量が分かっていて良かった

備蓄に焦っている人がいるようですが、そもそも何をどれくらい準備したらいいのかが分かっていない人が多いようです。
(1)自分の家族がどういうライフステージにあるか
(2)自分の家族がどの程度、何を必要とするか
これは家族で話し合うなり調査するなりしておかないといけないと常々考えています。
この情報は防災セットを準備するのにも有益なことですから、年に一度は家族で確認し合う必要があるかと。

たとえば(1)のライフステージの例。我が家でも数年前には「赤ちゃん用おむつ」が生活必需品だったわけです。これが、今では「生理用品」に代わりましたし、新たに「眼鏡」を備蓄品に加えることになりました。親を引き取って介護することになれば「大人用おむつ」が必要になります。家族の構成員に必要な医療品の種類だって年々変わります。このようにライフステージは毎年見直しが必要です。防災セットを点検する際に自分の家族のライフステージがどこにあるか、見直ししています。
(2)の必要量についても。備蓄は多いに越したことはないかもしれませんが、ありすぎると生活スペースを圧迫してしまいます。現在我が家では「ローリングストック法」を実施していますが、通常なら1ヶ月分をストックするところを今回は1.5ヶ月分にしています。
せっかく巣ごもりしているのなら、現在、自分の家でどの程度の食料を消費しているか、この機会にきちんと把握してみるといいですよ。

…とまぁ、そんな防災への意識が今回は結構役に立ちました。
唯一の計算ミスは、たいていの災害なら1ヶ月の備蓄で足りると思っているのですが、今回は長期戦になるということが予測されました。ですので、少しだけ、備蓄を意識して買い物をした次第です。

それも、3月末にスーパーにバタバタ駆け込んだわけではなく、2月初頭に武漢の件がクローズアップされ出した時にすでに準備を開始しました。
隣の国の非常事態なのに、何も影響がないわけないじゃないですか。あの頃にのんびりテレビを見ていただけの人よりは行動が早かったし読みが正しかったのだとちょっと自画自賛しています。

■子供に家事をシェアできていて良かった

子どもへの家事の教育に関してはまだまだですが、それでも「部屋掃除」「洗濯」「食器洗い」「カレーを作る」「ホットケーキを作る」「ご飯を炊く」「みそ汁を作る」「風呂掃除」「トイレ掃除」「ゴミ出し」あたりの最低限の家事は伝授できていて良かったなと痛感しています。
もし私(もしくは我々夫婦)に何かあった時には、子供自身にも家事をしてもらわないといけません。日々の仕事と育児と同時進行で「家事を教える」というのは相当大変なことですが、日ごろから「有事に備えて」教えておいてよかった。

整理収納アドバイザーですが、私の仕事の主体は「家事代行」。
「家事」は、お金をいただける立派な仕事なんだと、子供には日々伝えています。なので、子供とはいえ家事を教えるときは「仕事(=業務引継ぎ)」のつもりで教えています。きちんと対価も払っています。

今回、子供の預ける先もないままに急な休校が続きました。我が家では、子供に留守番を頼んで仕事に行かざるをえないことが多かったのですが。
家事と勉強だけしておくようにことづけて仕事に行っていました。多少下手でも、「上出来!」と褒めるのを忘れないように。

色んなママ友さんに聞いてみると、きちんと家事をこなすママさんに限って、「教える気はあるけど、自分がやった方がきれいになるから子供に家事を任せるのはためらっちゃうの」という人が多い様子でした。(意外と家事に関してズボラなママさんの方が、子供の成長が早かったり…苦笑)
これを契機に、子供に完全に家事を任せてみるのもいいかも?

■家族・夫婦の仲が良くて良かった

アメリカでは巣ごもりにより、街中の犯罪は減ったそうですが、逆に家庭内暴力の件数が増えているのだそう。アメリカらしいなと思っていたら、こんな記事が。

読んでみて「ああああああああ(察し)」としか思えない記事。今はみんな結構ギリギリの精神状態だろうから、余計に家庭内で鬱憤を晴らそうとする人が多くなるかも…。
我が家は私より主婦力高い夫が台所を担当してるし、他の家事もほぼシェアできてるので本当に助かってます。
※でもここに至るまでは私にも隠れて相当な苦労があったんだよな…と、過去の自分を褒めまくりです。

家族仲良くするために苦労を惜しまなかったことは、隠れて一番自慢していることです(・∀・)

■その他にも「良かった点」「まだまだだった点」はたくさん

職種には関係ありませんが、子供が2人ともオンライン学習できる環境があったこととか、偶然にも主人が3月に多く休みが取れたこととか、色んな幸運に恵まれ、割と楽に楽しく巣ごもり生活をできている方だと思います。
それでもやっぱり子供は2ヶ月にもわたって外で遊ぶことができないし、卒業式(時短)も入学式(中止)も辛い思いをさせてると思います。でもここが正念場。みんなで一致団結して病魔を打倒しないといけないわけですしね。
今しかできないこととして、子供には山ほど漫画を読ませてますし、家事を今のうちにさらに教えています。
この状況を楽しめる人じゃないと乗り切れませんね。まずは親が手本になって、楽しそうに勉強し、快適に過ごしている姿を見せてあげたいと思います。




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