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自分追い込み系でうつ病状態になってしまった教員がなぜ自己肯定感を取り戻せたのか?(第3話)

前の投稿では2つのことを意識して普段生活してみる試みをすることにした。その2つは考えることをなるべくしないこと、そして自分の努力、存在価値を否定しないで認めてあげるようにすることである。

自分は仕事が終わって家に帰った後も仕事をやらなくてはと思ってしまったり、朝起きて通勤の際に(自転車で30分くらい)今日これをやらなくちゃいけないというように頭の中でシミュレーションして仕事に臨むことが多かった。

仕事中でも同僚、生徒、保護者と何か話さなくてはいけない場合、何をどのように言うのか頭の中で考えてから話しかけたり、何か行動に移す傾向にあった。

そのように、「頭で事前に考えてから行動する」ことをしているとそれで疲れてしまい仕事が終わった後、異常に疲れてしまっていた。

基本慎重になりやすい性格で、常に不安を抱えて生きている感じになってしまっていた。

そのため、まずは朝の通勤の間は仕事のことはなるべく考えないことにした。脳科学の講座でなるべくリラックスして過ごした方がいいという話があったこともあるので、通勤中は休みの時に行きたい場所ややってみたいこと、また前の週末で楽しかったことを思い出してその余韻に浸ったりして過ごすようにしてみた。

仕事中に不安になって色々ネガティブなことを考え始めたら、「また思考が始まったよ。考えるのはいったんやめよう。」と自分に言いきかせてやめるように心掛けた。

講座では自分がほっとすることをしてあげた方がよいという話しがあったため、仕事が終わって家に帰ってからは自分の好きな飲み物や好きなおやつなどを食べたりとリラックスして過ごすようにした。お風呂に入っているときもほっとできるのでお風呂にもなるべく寝る前に入れるように心掛けた。(仕事で疲れるとお風呂に入る前にいつの間にか寝てしまうことが多かったので)

ストレッチや整体に行くことも体の疲れがとれてほっとできるので、行きたいと思ったときに行くようにした。

また講座の中で、「どんな日常を送りたいか?」という質問があった。日常としては自分は穏やかな日々を送りたいということがまず思ったことだった。何もせずにリラックスできる時間がとれたり、家でゆっくり読書したりできる時間をとりたいというのが質問に対する答えのひとつだった。

今までは少しでも時間があったら仕事を進めたり、何かに取り組むべきだと思い行動してきた。やる気がおきなくて休んでしまって思ったようにできなかったことがあると、「なんでできなかっただろう」と自分を責めてしまう傾向があった。

ただ「何もしないでリラックスすること」がしたいというニーズが自分にあることを知ったら、意識的にそのような時間を自分に与えてあげるようにした。そうすると今までは「やるべきことに取り組まなければならないと常に思う中で、どうしてもできなくなる時に休んでしまう」という意識から、「何もしたくないというニーズがあるからその時間を自分に与えてあげる」という意識へと変わっていった。

そのような意識になると、何もしないことに対して自分を責めるような思考にあまりならず、「これが自分が欲している時間なんだ」というように考えるようになった。

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