自分追い込み系でうつ病状態になってしまった教員がなぜ自己肯定感を取り戻せたのか?(第2話)

色々な治療院に通う中で、体の硬さや頭痛がある程度和らぎ、体調が徐々に回復してきた。ただまた仕事をする中で、今の自分のパフォーマンスに満足できずに自分を追い込んで働きすぎてまた体調が悪化してしまうのではないかと思うようになった。

また睡眠に関してはあまり改善されておらず仕事の後には家でいつの間にか寝てしまうということが多くある状態は続いていた。

このままではただ仕事をするだけで自分の時間がとれない、仕事だけで疲れてしまう状況を改善したいと思うようになった。

そのような状況の中で色々Google検索で調べていく中で「潜在意識」「脳科学」などのワードを目にすることがあり何となく気になり、無料相談を聞いた後、脳科学の講座を受講することにした。

その講座の中で指摘されたこととして、自分の場合は脳が常に動いてしまっていて休めておらず、疲労がたまってしまっているのではという点だった。

自分の性格として思考優位になりがちで、何事も事前に考えてから行動することがよいことだと思う傾向があった。そのため、些細なことも考えすぎてそれでもう疲れてしまうということはよくあったように思った。

脳は自然と色々動いて考えてしまう傾向があるが、脳の動き方をコントロールできるようになれば勝手に動くこともなくなる。結果として考えすぎに陥ることも減ってくるという話があった。

もう一つの点としては、自分の場合は努力しなくてはいけない原因を探すようになってしまっていて、それが不安の種となりひとつのことが済んでもまた次の事を頑張らなくてはと思ってしまう傾向があるという話しがあった、この点は今までの自分の考え方や行動を振り返るとかなり思い当たる点があった。

基本的に私は自分に自信を持つことができず、自分の生きている価値、存在価値があまりないのではと思うことが学生時代からよくあった。元々不器用なタイプなので、最初から物事をうまくこなすことができず、劣等感を感じることが多かった。そんな自分は人よりもできないのだから、常に努力して成長しなければならない。そのような価値観を大学受験の勉強を始めたあたりからずっと持ち続けていた。

その価値観は就職してからも根本的には変わらなかった。むしろそれが自分を支える大切な価値観であると思っていた。そのため自分の不十分な点がわかると、それを克服するために何か手を打つ必要があると考え、何か行動に移すことが自分のよくある行動パターンになっていた。

そのような行動パターンをずっと続けた結果、どんなに頑張りを続けても目標がある程度その都度達成しても自分に自信がもてない状況は変わらなかった。むしろそれが原因で脳を休めることができなくなり、うつ病状態のような症状を引き起こしてしまっている可能性があることが分かった。講座の中では「自分を否定しない・責めない」方向にもっていくようにするとよいのではというアドバイスがあった。

以上のことから主に2つのことを意識して普段生活してみることにした。まず自分は考えすぎる性格であるため、なるべく考えることを減らし、「まあ何とかなるだろう」くらいの気楽な気持ちで仕事中も過ごすように心掛けた。もう一つは「もう自分は十分すぎるくらい努力をしているのでは?」と思ってあげるように意識するようにしてみようと考えた。少しでも体調をよくしたい、疲労感を少しでもやわらげたいという一心だった。

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