人間関係×囚人のジレンマ

囚人のジレンマ…個人の最適化を図ろうとした選択が、結果として全体の最適選択とはならないことを示唆するゲーム理論のモデル。


自分の属するコミュニティの人間関係を囚人のジレンマで捉えて「しっぺ返し戦略」を取ってみようかなと思うに至った。

しっぺ返し戦略とは

まずは相手を信頼して協働をする行動をとり、相手が協働する限りはこれを続けるが、相手が裏切ったらこちらも即座に協働をやめる、しかし裏切った相手だったとしてもその相手が心を入れ替えて協働に戻ったら、こちらも即座に協働に戻る、という単純なプログラムです。
(「有名人になる」ということ / 勝間和代 著)



そして、そもそも、囚人のジレンマとは、

①個人(Aさん)にとって最大利益の選択
②個人(Bさん)にとって最大利益の選択
③個人が全体(AさんならBさん、BさんならAさんのこと)を考慮したほどほどの選択
④個人が全体に寄与しない選択

この①〜④のうち、③が最も利益に繋がるという理論。

これに則って考えてみると、しっぺ返し戦略は良くできていて、お互いがお互いの利益のために動くのは気持ちが良いし、相乗効果が生まれやすい。
そして、もしも「裏切られ」ても、こちらもすぐに「切り捨てる」覚悟があるから、執着せずにいられる。
極めつけは、一度の裏切りでその後「相手を拒絶し続けていると自分が損する」ことを端的に回避している。



愚痴を言っているようでも、サラッとしているというか…聞いてて嫌な気分にならない時もある。
その時の話し手はきっと、
「去る者追わず、来る者拒まず」なのだ。

なるほど…!
と個人的にはaha体験をしたものの、既に存在していた概念だった。
やっぱり先人の知恵に敵うのは難しい…。

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