公立高校の中高一貫校化に反対

最近、全国的に公立の中高一貫校が増えている。
特に東京都内の元学区トップ校・2番手校。
しかも、中学受験でないと入学できない学校が増えている。
都立でいうと、九段・小石川・両国・大泉・南多摩・武蔵など。
ここ20年間で一気に増えたのだ。
そして、1学年の定員は、中高一貫化の前と比べて半減している。
東京においては、公立のレベルが高い高校へ入りづらくなっている現状。

そもそも、中学受験には本人の努力も必要だが、それ以上に才能、環境、親のサポートに左右される。
高校受験ほど努力や我慢の影響が大きくない。

小学校高学年では、本人がコントロールできない要素が多い。
公立・私立関係なく、中学受験全般に言えるが、1人1人のスタートラインに大きな差があり、平等性に欠ける競争に晒される。
ましてや、公教育において、小学生の段階での囲い込みを行うなど言語道断である。
私立とは異なり、営利目的で教育を提供しているわけではないのだから。
公立自身が教育格差を推し進める存在であってはならない。

公立高校が進学実績向上を目標とするのは悪くはないし、
公立と私立の進学格差を是正するために必要な取り組みである。
だからといって、大学受験に有利になるように中高一貫校化して、定員を少なくして、高校から入学できるチャンスを小さくしてはならない。

受験競争の低年齢化は避けなければならないし、
より多くの子どもが、
公立進学校のメリットを味わえるように、
公立中高一貫校の廃止を希望する。


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