なんとか復帰したものの。

 重度のパニック障害と鬱病と診断されてから
結局僕は、その時3ヶ月もの間休職した。
 
 実家で約2ヶ月の自宅療養と通院と服薬で症状はかなり落ち着いて、その間に妻とも色々話合った結果、僕はマイホームには戻らずに、その近くのハイツで一人暮らしをする事にした。
家庭内別居から、本格的に別居する事になったのだ。

 実際、別居してからは義母という1番不愉快な人間から離れて生活出来た事で、徐々にパニック障害も鬱も快復していった。
 ただ、この時に思った。
なんで俺が出て行かなあかんねん?
 
 家賃が安く、妻と娘に会いに行きやすい距離という条件は良かったが、築40年程のハイツは、それ相応にボロかった。

 まず、当然風呂とトイレはユニット式で、お湯と水を手動で調整しないといけなかった。
 初めて部屋に入った時にはゴ○ブリの死体が玄関でお迎えしてくれて、共有スペースの廊下にも常にいるような環境。
 洗濯機は屋外にしか置けず、壁は薄く、網戸はすぐに外れる、不自由は多かった。
だからこそ余計に、新築のマイホームで気ままに暮らして義母が許せなかった。

 そうして、僕の新しい住居での生活に慣れながら、自宅療養と通院、服薬を続けた。
 それでようやく症状も快復して、職場に復帰する自信を取り戻し復職する事になった。

 ただ、それまで就いていた役職からは自分から降ろしてもらう事にした。少しでもストレスを減らしたかった。
 
 不安だらけの中、ようやく体調も落ち着いた僕は約3ヶ月の休職の後に、復帰する事となった。この時は、嬉しくもなんとも無く、ただただ、働かなしゃあないからな〜。という、
やる気も嬉しさも無い、極めて低いモチベーションだったのは覚えている。

 それが良くなかったのだろう。それに加えてパニック障害の不安から、精神的に不安定で、以前より自分の感情をコントロール出来なくなっていて、復帰してからの僕は、自分でも自覚出来る程に困った職員になっていた。

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