時代の流れかな〜。

 今回はざっくりと僕の現在働いている施設の紹介をさせて頂こうかと思います。
介護施設といっても色々ありますし、同じ分類の施設でもそれぞれほんまに全く中は別やな〜と色々な施設で働いてきて実感しました。

 特別養護老人ホーム。通称特養なんて呼ばれたりしますが、その中でも地域密着ユニット型というのがあります。
簡単にいうと、僕が元々施設介護を始めた施設は、従来型と言われてて、利用者様の受け入れ人数が多くて利用料金が安いというのが特徴です。
 仕事は何より効率重視。言い方は悪いですが、職員都合で業務をこなさないとならない面が大いにありました。正直流れ作業になりがちなので、体はしんどいですが、ある意味では気は楽なんですよね。

 対して今働いているのは通称ユニット型特養なんて呼ばれてて、10名程度を1ユニットとして、フロア全体では29名までしか入所出来ないという決まりがあり、従来型に比べるとより質の高いケアを提供する為に、受け入れの人数を少なくしていて、利用者様一人一人の個別ケアを大切にするという特徴があります。
今は、団塊の世代が後期高齢者になって、介護施設に入ってこられるので、この世代の方々はバブルをバリバリに経験され、サービスを受ける事に対して「お金払ってんねんから、ちゃんとやってくれ!」という感覚が、これまでの利用者の方々よりも強いと言われています。
なので、サービスの質の向上は今後さらに求められると言われたりしてるんですよね。
 まぁ、介護も一種のサービス業なんでそれは当然な話なんですけどね。働く人員とお金があれば出来ますけどね!って感じです。

 それで、僕は正直働くのは従来型でもユニット型でも、何なら有料老人ホームでも、何でも良かったんです。笑
ただ、パニック障害の持病を受け入れてくれて、尚且つパートとして少し楽な勤務形態で、雇用スタートした上で、体調に問題無いとお互いに判断出来たら、正社員への雇用を前提とした話を面接でしてもらえたので、それが最大の決めてでした。あと家からチャリで10分で行けるのも、何気にかなり魅力的でした。
それが今の施設で働くと決めた理由なんですけどね。
 介護士の中にも、意識の差はありますからね、僕は介護職という仕事は好きですけど、自分の身を削ってまで、それこそ熱いハートで「利用者様の為に何かもっとしてあげたい!!」なんて思える程の熱量は残念ながら、どこかに置いてきてしまいました、、、。
 それよりも、日々楽しく適度に利用者の方々の日常のサポートを出来たら良いかな〜という感じで、仕事は仕事。終わったらもう仕事の事は考えませんよ〜。
筋肉鍛えないといけないんで!
オトンの世話あるんで!
娘にも会いに行きたいんで!
ってスタンスなんですよね。今は特に。

 このスタンスは、これからどんどん入所されてくる団塊の世代の方々の、現役の頃の仕事に対する取り組み方とは全然違うんやろなと思います。
ただ、自分で言うのもなんですが、それでも僕はまだ責任感は強い方やと思うんですよね。
めちゃくちゃストレスに弱いくせに。苦笑

 そういう仕事に対する取り組み方も、時代によって変わってきたんやろな〜と改めて実感すると共に、何よりも僕が今1番実感しているのは、介護現場で働く外国人職員の多さです!

 現在は、どの業界も人手不足で外国人を積極的に雇用しないとやっていけないという事はよくニュースやらの情報で聞いていましたけど、これまで実際には、ほとんど一緒に働く機会はありませんでした。
 ただ、今僕が働いている施設には、ほんまにたくさんの外国人の職員がおられます。
場合によったら、日本人より多い日もあります!!
 働き始めてまだようやく1週間程度ですが、
なんとか自分の担当フロアの利用者の方々の顔と名前はそれなりに覚えました。
 それよりも、僕が苦労してるのは、外国人の職員の皆さんの顔と名前を覚える方が正直大変という事です。苦笑

 一緒に働いていて、違和感も無いですし、
当然仕事を教えてもらう事も多々あるんですけども、やっぱり言葉の壁はちょっとあったりします。
 あとは、まだ感じませんけど、利用者様の目線になるのは大変やろな〜とは思ったりもします。生まれ育った国の文化が違うので。
それでも頑張ってるその方々は、優しい人も多いし、真面目な人も多いんですよね。
なんかシンプルに、これまでこんなに多くの外国人の方々と働いた経験が無いし、ちょっと片言でジェスチャーも使ってコミュニケーションとりながら働くのも新鮮で、楽しく感じているぐらいです。

 「ほんまに介護業界でも、外国人の方々を積極採用してるところってあんねんな〜。」と 改めて目の当たりにして実感しました。
それがまさか自分が働く施設やったとは、
実際に働き出すまでは、分かりませんでしたからね。
 
 ちなみに、余談ですが僕の今住んでいる実家のお隣さんは、中国人の家族です。笑
このお隣さんも良い人で、会えば挨拶もしますし、礼儀も正しい方々です。

 数年前に、少しの間土方をしてた時期、実は
その働いていた会社は在日朝鮮人と韓国人の方々が大半の、在日の人が立ち上げた会社でした。その時には、今とは逆に僕が分からない言葉や、どことなく踏み越えてはいけないような向こうのアイデンティティみたいなのを強く感じて、ちょっと疎外感がありました。

 今は、お互いに同じ立場で外国人の方々と、
こうして同じ仕事をしているんやなと、
まして介護職という、日本人の利用者の方々のお世話をする仕事を一緒にしてるんやなと思うと、なんかしみじみ、これが今の時代なんやな〜って感じる日々です。

 

 

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