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中世ヨーロッパにおける処女の価値と弊害

ということでアンケ・ベルナウの『処女の文化史』を読み始めた。

「はじめに」が面白かったので引用しよう。

数年前、あるパーティーで「研究テーマをみれば、その人物のすべてがわかる」と言った男性がいた。その人物は私の研究テーマ知らずにそういったのだが、知るやいなやさっさとどこかに行ってしまい、私には彼の格言だけが残された。いったいなぜ私は処女性について研究するようになったのだろう。

「処女」は俺の記事にあったテーマである。だから無味乾燥な情報の羅列でしかなかったとしても、本書は価値があると考えていた。だがこの「はじめに」を読んで確信する。この本は当たりだ、と。

まだ第二章の途中まで読んだところだが、この短い範囲にも使えそうなネタが多くて良い。例えば第一章で紹介される処女の有害性についてはその一つだ。

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