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親知らずを抜く 2本目

前回までのあらすじは以下を参照。

今回抜いたのは右下の親知らずである。前回はただ引っこ抜くだけで良かったが、今回のは歯茎の切開が必要ということで難易度がちょっと高い。歯医者へ行く回数は3倍となる (抜歯、確認、抜糸)。

前回は歯磨きの指導がまずあったが、それから一ヶ月も経過していないということで、今回はいきなり抜歯に入る。椅子に寝たところで麻酔を2本打つと言われる。歯医者の麻酔は苦い。

前回は基本的にペンチ的な何かがメインで使われた抜歯であった。なので器具が他の歯に当たる振動や、引っこ抜く時の振動があるくらいで、特に恐ろしい音はしない。もちろんズリズリと抜かれていく感触に一切の恐怖を感じなかったと言えば嘘になるし、吸引器と思わしき音がしていた。それでも、想像の範囲内で終わった。

ところが今回は、明らかに人間の口内でしてはいけない機械音がする。キュイーンとモーター音がするし、ドリルか電動カッターで加工している音が響き渡る。もしかして俺は人間ではなかった? そんな気さえするような機械音が鳴り続けるのだ。

そして機械音が止まると、今度はペンチやピンセットが突っ込まれてゴリゴリやられる。しばらく作業したら機械が再び活躍する。この繰り返しであった。

いつ終わるんだと思っていたが、客観的に見るとそれほど時間はかかっていない。記録では以下のようになっている。

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