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子供を育てずに30年以上生き続けてきた時代はあるか
読んだ。
@アラサーのひとたちへ
— プロ奢ラレヤー🍣 (@taichinakaj) September 29, 2024
べつに結婚しなくても幸せになれます!あなたは「あなたらしく生きる」方がいい!結婚しても、子を持っても、ただ自由が制限されて、大変なことも増えて、責任も重大になるだけ!そんなことせず、いつまでも10代の頃みたいに、ずっと楽しくはしゃいでたらイイんですよ!!!…
長いので要約すると以下のような感じ。
「結婚しなくても幸せ」という根拠のないメッセージがSNSで広がりやすい。
人は都合の良い意見を多数派と錯覚しがち。
結婚せずに成功している具体的なロールモデルを教えてほしい。
その人の生活を想像し、自分が同じ道を歩みたいか考えるべき。
人類は長く結婚し子供を育ててきた歴史がある。
俺が気になったのは要約の最後である。原文そのまま引用しておこう。
そして、それがもしも「居なくなった」なら、多分あなたは結婚して子供を持った方がいいです。人類ずっとそうしてきてます。すくなくとも、人類が「子供を育てずに30年以上生き続けてきた時代」はありません。
「全員が」となら当然そうだろうが、生涯未婚の人間は一定数はいただろう。問題はそれがどれくらいの比率かということだ。それなりにいるのであれば、『「子供を育てずに30年以上生き続けてきた時代」はありません』というのは主張が強すぎる。
それで軽く調べてツイートした。
江戸に住む男性の生涯未婚率は50%近くあったというから、たぶん都市では子育てせずに生きるというのは現代特有の話では無さそう。むしろ明治以降の皆が結婚する社会が異常の可能性も。 https://t.co/ViTJqNZtHV
— 骨しゃぶり (@honeshabri) September 29, 2024
ソースとしてはこの辺り。
江戸に関しては約半数の男性が生涯未婚であったというのだから、かなり普通のことである。また、上の記事によれば、1675年の信濃国湯舟沢村でも男性の未婚率は46%であったという。こうしてみると、江戸時代の場合、男性が未婚のまま過ごすというのはごく普通のことではないだろうか。
このツイートに対して、こう反応があった。
寿命半分だもんなぁ、、、
— プロ奢ラレヤー🍣 (@taichinakaj) September 30, 2024
確かに言われてみれば元のポストにも「子供を育てずに30年以上生き続けてきた時代」とある。たとえ生涯未婚率が高かったとしても、寿命が現在の半分では子どもを育てずに30年以上もすごさない。
江戸時代の平均寿命は32〜44歳。もし30代で死ぬのが普通なら、子育てしないまま30年以上も生きるのは稀なできごとだろう。
しかし、平均寿命というのは0歳時点での平均余命である。昔は子供の頃にすぐ死んでしまうので、平均寿命が短かったわけだ。では、子育てするようになってからの平均余命ならどうだろうか。
ここから先は
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