海賊として振る舞ったその先に
昨日に引き続き今日も海賊の話をする。
俺は本を読むと何かに役立てたくなる。直接的には使えないとしても、抽象化してみたら意外に役立つことは多い。なので海賊に関しても、何か使えないか考えながら読んでいた。
役立てるためには、まず海賊を構成する要素を知るのが良い。そうすれば他の似たような要素を持つ分野において、海賊の知見を応用できる可能性が上がるからだ。本書では海賊を以下の4つの様相にまとめている。
海: 人が恐れと憧れを感じる海を舞台に活躍
経済: 利益を追求し、略奪を行う
法律: 法律や道徳を破るアウトロー
文化: 海賊のイメージは絵や物語などを生み出す
こうしてみると、アウトローを起点に、環境と目的の組み合わせで考えると、海賊の特徴が見えてくるように思う。アウトローと海という組み合わせは、規律や制限の無い自由さがあると同時に、頼るべきものが無い混沌を感じさせる。アウトローと利益追求は、まさに目的のためなら手段を選ばず、略奪も辞さないことになる。
なぜ無法者の中でも海賊が特別で、山賊や盗賊では駄目なのか。ただでさえアウトローは自由と結びつきやすいのに、海賊は海を舞台とすることでより制限が無くなっている。場所にも道にも縛られない。実際はどうであれ、そんなイメージが浮かんでくる。
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