本と三線と石垣島 ✴︎〜11人の小学校体験記〜
サキシマキノボリトカゲ🦎
息子が、わたしの名前を呼ぶのでその場所に行くと、しっぽが長くて、目がキョロっとして、緑色した友達を手に持って、一緒にいた友達も駆け寄ってきた。尻尾をいれると、20センチくらいにはなりそうだけど、小さくて愛らしい。
高学年のにぃにぃが、
“キノボリトカゲだよ。”
と教えてくれた。じゃあ、Googleレンズでも調べてみよう。と検索してみると、さすが!
サキシマキノボリトカゲだった。
こうして、生き物や植物の名前を知っていくんだな。
観光客がこない、地元のビーチ。ここは、川の水が海に流れ出る場所で、大きな石、琉球石灰岩がゴロゴロしていて、石から石に飛び乗る。流木を片手に持って、一番高い石に立っている姿を見ると、ライオンキングのシンバを思い出す🦁
幼いシンバも、自然界の荒波に揉まれながらキングになったんだもんなぁー。
アフリカの大自然の中は、またさらにサバイバルだろうな。
場所を変えると、全く違う表情。
あまり波がたたない内湾のビーチは、とにかく遠浅。いけどもいけども腰くらいまで。
ここの砂浜を掘り出した友達、持っている網の中を見ると、小さい貝がはいっていて、これは、
【イソハマグリ】というらしい。
石垣島は、アサリの方が大きくて、ハマグリの方が小さいんだそう。本土とは逆だなぁ。
出汁を取るぐらいのサイズだけど、この土地の味を試してみよう。砂出しに1日。まだ味わってないから、これからのお楽しみに。
しかし、貝掘りは終わりがない。
やめ時がわからなくなって、ずっと掘り続けてしまうという、エンドレスでやれちゃうんだから、これは、子供の穴掘りとは違って、“食”という
生きることへの欲求からくるものなのか、ただただ宝を見つけ出したいという達成感を味わいたいのか。無心で砂を掘る作業って、なかなか心地よくて、ストレス発散にもなるし、オススメだな。
この海を守る神様、沖縄では【御嶽】がすぐ側にあって、ここの海人が安全に仕事ができるように、見守っている神さま。
本土の神社は、みんなが参拝できるようになっているけれど、沖縄の御嶽は、入れる時期も決められているし、自然や神と繋がることができるユタさん、その土地の人など、きちんと決められていて、誰でも入ることができる場所ではない。
鳥居前には、🈲入ってはダメ🈲
の棒があって、その奥には、砂地の広い場所の真ん中あたりに、50センチくらいの石が🪨置かれていて、時に縄やお供物があるわけではないけれど、御身体だと思われる。そんな佇まい。
沖縄の御嶽は、植物やそういった自然にあるものに手を合わせることが多いように、本でみたり話に聞いたりする。
石垣島にきて、御嶽を前に手を合わせる事は初めてだった。なかなか御嶽があっても、地元の人に聞かないといくことが憚られるような気がして、足を運ばなかった御嶽だったけど、このように開かれた場所にあった偶然のこの場所に、
手を合わせ、海に入りました。なんだか、とってもうれしかったな。
着飾らない、ありのままで生きる沖縄という風土は、こんなところから受け継がれているんじゃないかなぁ。
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