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『昭和の子どもとお店屋さん』 〜昭和30年代、東京、下谷竹町物語〜            高部晴市・作         高部雨市・詩         小泉和子・監修        佼成出版社


戦後間もない東京の下町の、活気に溢れた風景。

とうふ屋、肉屋、駄菓子屋、風呂屋、テキ屋、映画館、チンドン屋、床屋、、、

私も、昭和端くれの生まれ。。既に、こんな風情のあるお店は姿を消していってはいたけれど、駄菓子屋さんはまだ近所にあって、良く通っていたし、個人商店も、本屋さんもあった。

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ごたごたしているけど、大らかで、逞しく育つ環境が、そこら辺にあって、それは、兄弟も6.7人いる家族も多かったり、家族単位で商売をしているところが多かったから、“お互い様” “助け合い” が、自然に芽生えていたんでしょう。

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物があまりなかったから、自分たちで考え出す遊び。大人に怒られながら、その中で生きていく知恵を身につけ、日常が社会勉強であること。

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人と人が関わり合うことで、生まれるものばかり。 煩わしさも、時にはあるだろうけど、それもこれも、生きる上の欠かせない物で、それが、”人“”として生まれた、醍醐味! な気がします。

今では、大型ショッピングモールにいけば、大体品物は買える時代。 むしろ、外に出ずとも、家の中で、『ポチッ』とボタンを押せば、品物は届く時代です。 それも、便利。

その反面、個人商店は廃れていく一方。街中の商店街はシャッター街。 あの、たまに歩行者天国になって、いつも歩けない道を通る高揚感。すきだったな。 

寂しさと懐かしさと、こんな風景を残したいな。と、少しセンチメンタルなった絵本でした。

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