![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76932579/rectangle_large_type_2_f8830e0564d7567009da0d8a6369df96.jpeg?width=1200)
『みまわりこびと』 アストリッド・リンドグレーン 文キティ・クローザー 絵 ふしみ みさを 訳 講談社
小人を見たことがあると、たまに聞く。
どんな風貌なんだろう。どれくらい小さいのかな。 私は出会ったら、きっと驚くだろうけど、すごく嬉しいな。
冬の長いスウェーデン、厳しい雪深い村に住み小人の話。
![](https://assets.st-note.com/img/1650573877670-x3v4p1Ilc8.jpg?width=1200)
みんなが寝静まる真夜中に、見回りをしにいくのです。いつの時からか、納屋に住み着いて、雪の中を、小さい足跡をつけて🐾見回りを始めます。
牛小屋へいけば、小さい声で牛に話しかけます。
“冬は来て またさっていくもの
夏は来て またさっていくもの
みどらの草を食べれるのは もうすぐさ”
![](https://assets.st-note.com/img/1650574162135-KCTnSL2WAm.jpg?width=1200)
月の光が差し込む馬小屋にもいきます。
小さな言葉で、誰も聞こえないような声で馬に囁きます。
“白詰草の 野原に行ける日は もうすぐさ”
![](https://assets.st-note.com/img/1650574247696-tHEcFYk5td.jpg?width=1200)
羊の小屋にも、鶏小屋にも、こうして、みんなが寒くて長い冬を心細くないようにしてくれてる小人。そして、人間が眠っている時も、、
![](https://assets.st-note.com/img/1650574415050-FMBuQ1ta7C.jpg?width=1200)
姿は見えない小人。
けれど、こうして、いつも何事もなく暮らしていけるのは、小人が見守ってくれているから。
なんて神様のような存在なんだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1650574523215-f8V8u3TRQM.jpg?width=1200)
人間がみるのは、いつも小さな足跡だけ。
夜が明ける頃には、小人は安心して自分の床につきます。
南国には南国の話しがあって、雪国には雪国の話がある。
寒い国の、あったかいお話でした♡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?