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WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~

本の紹介者:よし https://note.com/yoshi530202

こんな人に読んで欲しい
・コロナ禍で何かしらの「不安」を感じている人
・これから「安心」のコミュニティーに属したい人
・これから「安心」のコミュニティーを形成したい人

1.「安心と自由」どちらが重要か?

 この本は、第1章で「安心と自由」どちらが重要か?という大事な問いを私たちに投げかける。あなたはどちらが重要?「安心」それとも「自由」?

 私なら贅沢だけど、両方と答える。本書でも「人間は、この二つを欲しがる。できれれば、同時に」と書かれている。但し、安心と自由はトレードオフの関係にある。自分の身近な生活で考えてみるとわかり易い。

安心  ⇔  自由
大家族    核家族
田舎     都会
  大企業   フリーランス
学校     独学

などなど。安心を選択すると、自由が低下し、自由を選択すると安心が低下する。まずはこのトレードオフの関係性を理解しておく事が必要。

2.在宅勤務で明らかになった課題

 コロナの影響により、在宅勤務を行う人が増えた。ざっくり分けると、在宅勤務が自分に合う人とそうでない人。在宅が自分に合うと感じた人は、恐らく比較的「自由」を楽しめた人ではないか?自分で自分の時間をコントロールし、やらなければならない事を自分がやれる時に実施する。時間が空いた時には、自分の余暇を楽しむ事も出来たと思う。

 一方、最初は自由度が高まり、物珍しさに気分は高揚したものの、徐々に不安になっていった人もいるのも事実。理由は「安心」の欠如だ。会社に行けば、何もしなくても自分の周りに誰かがいる。時間が空いて休憩室に行けば、そこに誰かがいて雑談もできる。そこには会社というコミュニティの「安心」がある。オンラインでは会議が終わればブツっとZoomは遮断され、一人ポツンと部屋に残る。

 オンライン飲み会で気分は紛れても、リアルな飲み会のような熱量を持って飲むことも、誰かが酔いつぶれて介抱し、人の温かさに触れる事も少ない。会社終わりに「ちょっと一杯やっていく?」というありがたい言葉もかけれない。

 そう、これからの課題は「安心」と「自由」のバランスをどうとるかだと思う。そしてそこに必要不可欠なツールは言うまでもなく「オンライン」である。

3.オープンなSNSは、安心、心理的安全をもたらすか?

 多くの人はFacebookに代表されるSNSを使っていると思うが、そこで「安心」「心理的安全」の確保は可能か?他人のFacebookを見ると、時として美味しい料理を食べているところや、旅先で素敵な体験をしている人、家族円満の投稿など、時としてとてつもなくうらやましくなることがある。どうやらSNSは「他人と自分の比較を冗長させる」ことにも繋がり、「安心」や「心理的安全」の確保は難しい。比較すべきは「他人」でなく、「昨日の自分」や「1年前の自分」で良いのに、SNSはその妨げとなってしまう。

4.安心なコミュニティーをどのように形成するか?

 では、どのように「安心」なコミュニティーを形成するのか?私なりに抽象度を上げて考えると、飲み会の席で出身地が一緒だったり、尚且つ出身校が同じだったりすると一気に親近感を覚えるのと同様に、親近感を覚える共通の「何か」を探すことがまずは必要。粒感は大きいほど母数は増えそうだが、絞りこむ程親近感は更に増す。

 私の場合、「兵庫県出身です」と言うよりも、「兵庫県の尼崎市の塚口出身です」と言うと塚口、伊丹、園田あたりの出身者と一気に親しくなれる。「さんさんタウンが初デートでした」なんて言えば、一気に共感してもらえるかもしれない(地元ネタでスミマセン)。

 SNSでも親近感を意識し、投稿内容や範囲を絞る事でアカウントに個性が生まれ、その個性を支援してくれる人だけが集まってくる。発信をブレさせない事が重要。

5.私のSNS活用法

 本書では更に「ファン」を獲得し、どのようにコミュニティーを形成していくかまでも書かれている。興味のある方は是非ご一読を!

 最後に私も以下のSNSをしていますが、一応自分なりのルールを決めて投稿している。

Facebook
基本友達が見る為、自分のキャラクターを理解してもらえるような投稿を重視。プライベートな投稿が多い。

Instagram https://www.instagram.com/yoshi530202/
タイのバンコクとシラチャーの写真が中心。タイ&写真というキーワードでコミュニティを形成したい。特に最近はニッチな「シラチャー」に焦点を当てている

Twitter https://twitter.com/home
海外駐在経験での学びをシンプルに言語化して発信。余計なプライベートやニュースへの感想などは一切呟かない。

佐渡島さんの以下の対談も凄く面白かった。
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