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大丈夫、育児はだんだんラクになる。③6ヶ月~1歳

睡眠不足も少しずつ解消され、授乳間隔も安定してきた頃、次に始まるのが離乳食。

いよいよ母乳以外の栄養を取るようになる。


離乳食作りは大変だけど、産後すぐの大変さの比ではない。

これは人それぞれかもしれないが、私は料理の仕事をしていた事もあり、離乳食作りにはそれほど大変さを感じなかった。

性格も関係しているかもしれない。

産後はホルモンバランスの影響?でかなりピリピリしていたが、元来私はおおらか、いや、おおざっぱなのだ。

お粥は大量に作って冷凍。

おかずもお昼と夜似ててもまぁいいか。

いつかは私達と一緒のものが食べられるようになる!

と、割と気楽な感じで離乳食はどんどん進んでいった。

長男も食べる事が好きだったので良かった。

授乳の回数は減っていき、10ヶ月頃には朝、昼寝前、夜寝る前の三回になっていた。


人手足りすぎ問題。

この頃私はまだ夫の実家にいた。

正しくは夫の実家の前にいた。

空いている離れを使ってもいいと言われ、産前いた所は借りていた家だったのもあり、住所を移したのだ。

夫の仕事は朝は早く、帰りは遅いので休日以外は頼る事ができない。

でも定年退職した義理の両親が毎日家にいる。

そして新たな問題が浮上した。

それは赤ちゃん一人に対して大人が三人、なんか人手が足りすぎて余ってない?という贅沢な問題だった。

私は罪悪感を感じ始めていた。 

仕事もせず、お義母さんがご飯を作ってくれる事も多かった。

離乳食は私が必ず作っていたが、唯一私だけができる母乳の回数が減ってきている。

働いた方がいい?

そんな気持ちがふつふつと湧き始めた。

よし、一歳になったら働こう!そう決めるとなんだか元気が出てきた。

正直、毎日夫の両親と過ごす事が気詰まりにもなっていた。

長男は日に日に成長し、そしてとてもかわいいから義理の両親も大切にしてくれる。

思いきって昼の何時間か長男から離れ、義理の両親にお願いしよう。

そうする事でそれぞれの関係が良くなるのではないかと思った。

そして、長男が一歳になると私は仕事を見つけ働き始めた。

これはすごく良い循環を生んだように思う。

私は短い時間だが長男と離れる時間を作った事で、より新鮮な気持ちで一緒にいられる時間を大切に思えるようになったし、メリハリができたし、単純に長男をとてもかわいいと思えた。

そして、私以外の誰かに子供を預ける事ができるようになり、気持ちがとてもラクになった。

育児に対する気負いみたいなものから解放された気がした。

長男は、昼間一緒にいてくれる祖父母によく懐いていたし、夫の両親も自分達に懐いてくれる長男をとてもかわいがってくれた。

私の場合は周りに助けてくれる大人がいた。

それはとても恵まれている事だったのだと気付く事ができた。

1歳1ヶ月で思った以上にあっさり離乳に成功、こちらが淋しくなるほどだった。

一歳半には離乳食完了、味が濃すぎないものなら大人と一緒のおかずでも食べられるようになった。

こうしていつの間にか長男は「赤ちゃん」から「子供」になっていった。








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