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最新海外ドラマ「アレックス・ライダー」の魅力

以前も記事にしたSonyが戦略的に制作した海外ドラマ「アレックス・ライダー」が各国でのリリースを迎え、シーズ2も決まったとのこと。当初発表されていた通り、アマゾンを中心に各国のパートナーが順次リリースを開始している。100か国以上で公開されるようですが、代表的なところで、こんな感じ― 6月にはアマプラのイギリス、アイルランド、そして7月にはオーストラリア。日本ではU-NEXTでの配信が8月からスタートしていて、韓国ではKT、そして11月にはアメリカで、これまたアマゾンの参加となった広告型無料配信サービスIMDbTV(元Freeform)でスタートする。

原作のアンソニー・ホロヴィッツは、イギリスのベストセラー作家。。日本で最も知られている作品は、ITVの「名探偵ポワロ」の脚本か?ただ、このイメージでは、今回の「アレックス・ライダー」のスタイリッシュな良さが若干伝わりにくい。ただ、世界で2000万部以上のダイヤモンドセールスを売り上げているヒットメーカーという事を覚えていて頂ければ、この原作にはまず安心できる。

そして、作品リリースと同時に、各国の記事で掴めてきたのが、オット・ファラント。最初は過去作も分からないくらいだったのに、UKでのリリースと同時に情報が集まってきた。映画やドラマには出ているものの、このドラマで初主演・世界デビューというラッキーと重責とが交差する23歳のルーキー。ただ、ドラマの人気を押し上げているのが、アクションの真逆にある彼のキャンディーフェースと、批評家が高得点を付けている彼の演技力。私の個人的な感想としては、久々に華のある若い役者だと思うのです。高校生の制服姿から、UKファッションまでを着こなし、アクションも自分でやり、でも筋骨隆々のケツ顎&胸毛役者ではない、非常にボーイッシュな良さが光る俳優さん。また、ヘアメイクや水攻め拷問、スノーボードアクションにスクールライフ、このドラマの制作陣の撮り方が、彼の魅力を爆上げしているとも思っています。

たった8話で制作された事を考えると、SONYも制作費を掛けながらも慎重に運んだと思うのです。ヒットしない場合は、やむなくキャンセルも辞さない勢い。ただ、あの冒頭2話を作った時に、自身は持ったでしょうね。しかしながら、6月のリリース直後、報道ではシーズン2の制作が決まり、年末にかけて撮影されるとのこと。もしかしたら、このシーズン2のストーリー展開次第で、オット・ファラントは次世代のトム・クルーズやダニエル・クレイグになる可能性が充分にあると思っています。

8月からスタートしたU-NEXTからの日本リリースでも、久々に海外ドラマでバズりながら展開している。「U-NEXTオリジナル」として、SPEと強力タッグの上計画されたリリースから、日本語版吹替声優には花江夏樹、下野紘のキャスティング、そしてU-NEXTオリジナルのオープニングサウンドロゴを作曲家の光田泰典が担当し、リリース日には、書店でアンソニー・ホロヴィッツの原作を再販。もちろんカバーは、荒木飛呂彦氏のデザインのまま。これはコレクターズアイテムだ。

特にこの吹替版は、私が日本の海外ドラマで、モヤモヤしていたものを、完全に爽快に吹き飛ばしてくれた。それが若さ。海外ドラマの声優も制作会社やプロデューサーのセレクションで、色々しがらみ、忖度があるのでしょう。友近が昔物まねしていたようなものが「吹替」で、NHKもCSにも、ああいった吹替がいまだに多い。若い役にも、ベテラン勢が声を当てたりしていて、特にアニメを見慣れている若い世代には違和感を感じるであろう吹替ばかりだった。今回の「アレックス・ライダー」は、花江&下野のコンビで非常にライトに、でも確実にキャラクターが形成されて、ストーリーに引き込まれる。そもそも耳に入る心地が良すぎる。

ある意味、制作から日本でのリリースまで、この配信時代に合わせて洗練された海外ドラマ「アレックス・ライダー」。是非、第一話からご覧くださいませ。おすすめです。

吹替版は、1話公開中ー


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