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。がこわい

三菱のクルマや通信の記事を書きましたが、歴史の記事に戻りましょう。

9世紀末頃には日本では漢字・平仮名・片仮名の3種類の文字が存在していた
奈良時代を中心に使われていた万葉仮名(まんようがな)から始まり
平安時代から使われ始めた平仮名・片仮名が現代にも受け継がれました。

元は古代中国より伝わった漢字が変化した文字が仮名です。
中国王朝は何度も滅びたので、今の国としての中国とは無関係です。

和歌や短歌では、平仮名が単独で使用され、日記などでは漢字と併用され始めた時代です。平安貴族の間では日記が流行っていました。

紫式部の『源氏物語』や清少納言の『枕草子』などが平仮名で書かれました。現代日本語とは言葉遣いが異なるので訳されています。
漢文も書けた平安貴族の女性が平仮名を好んで使用(流行)した証です。

平安時代~江戸時代の文章には無かった句読点、使われ始めたのは明治時代からです。
そのことから、お雇い外国人の英文「,」「.」に影響された可能性があります。

「句読点」とは、文章を区切る「、」や「。」のこと。
文章の末尾に打たれる「。」 を「句点(くてん)」
文の意味を明確にしたり、読みやすくするために文中に打たれる「、」を「読点(とうてん)」と言う。
読点には明確な基準がない。ルールをいちいち作ってられない?
読点は優しさが現れる。
1文あたり句点が80文字程度に1回、読点が20~30文字程度に1回つけるのが読みやすい文章とされています。
今は、Twitter(現X)の影響なのか150文字で句点、もしくは付けないのが一般化しているように思う。

読点には点「、」とコンマ「,」が、句点には丸「。」 とピリオド「.」がある。
どちらを使うかを決め、統一すること。
コンマと丸を使ってる文章を読んだことがあるが、違和感しか無い。

もともと千年もの間、日本人は句読点がなくても文章が読めたので
明治には、産業革命で忙しくなり読解力が低下したのかも知れません。

十代の人達が、句点を怖いと言って、LINEなどで使わないのを責めるのも、年長者の歴史知らずです。
テレビ番組などで、若い世代を年寄りが見下す前に、歴史を学びましょう。

現代でも、賞状、証書、感謝状、年賀状の短い文面には句読点を使用しません。知らないと恥をかきますが、テンプレが存在しますね。
「目出度いことに区切りは不要」という風習というかマナーですね。

ルールはあるが曖昧?

1文の最期は「!。」「?。」といった使い方はしない。
「」との組み合わせは、「カッコと句点」。もNG
()のと組み合わせは、2種類のルールがあり(句点)。で終わるのはOK(推奨)
「引用文。(引用元表示)」といった()の前に句点を打つルールもある。
同じ引用元の記載が繰り返される文章の場合は、別枠で引用元を纏めて
脚注と番号でそこに飛ばす。

読点には明確なルールはないので迷う

例文
 住所、氏名、年齢、職業を記入の上、
 住所・氏名・年齢・職業を記入の上、
中点「・」で代用することも可能ですね。

「は」「が」「で」の後には、読点を打つことが多いが、無くても良いこともある。
「ら」「を」などで読点を打つか悩んだ時の裏技として、改行する手もある。文章の長さが歪になりやすいが

例文
 あまりにも自慢するので、彼の「カオス・ソルジャー ステンレス製 UR」カードをすり替えてやった。
 後で返したけどね。 

例文
 ピアノよりギターの方が好きだが、私はギターではきれいな音を奏でられない。

例文
 スマホより一眼カメラが好きだ、ノイズが少ないし階調表現が素晴らしい
 何より、レンズを交換できるので、近くも遠くも光学的にキレイに撮れるからだ。

技術文書や論文などではコンマとピリオドを使用することが多いので、
インテリっぽい文章になるが、一般的な日本語の文章には馴染まない。

ビジネス文書や一般向けの文書では、点「、」と丸「。」を使用する。

論文に関わる学者や大学の教育者は習慣的に「,」「.」を使い続ける傾向がある。
全角文字で書かれる文章には全角の句読点を使用する。
政府機関内でも句読点の種類はまちまちで統一されていない。
最高裁の判決書や判例書の「,」使用は2022年に「、」に改められた。

無理に英単語や難解な言葉を使うのは逆に恥ずかしい、
国会議員のように笑われるぞ

・文体は 口語体 を採用する。
・用語は努めて難解な字句を避け、やむを得ないものを除いてはできるだけ平易なものを使用する。
・用字について、仮名は平仮名を使用する。 連体詞 、 助詞 、 助動詞 、 動詞 などは仮名書きする。
・句読点は理解に資するように豊富に用いる。
・送りがなは誤読のないように留意して使う。
・改行 の際には一字下げを行う。
・法文としての正確さを保つため、「及び」、「並びに」、「又は」、「若しくは」等の用法は従来どおりとする。

公用文章のルール

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