見出し画像

医者が商売を始めて知る新世界~非常識室原を赤裸々に~@離島・へき地で未来の医療体験記

こんにちは!最近、三姉妹の喧嘩が激しさを増してきたなと思ってどきどきしながら見ていたら、ついに1歳の三女が3歳の次女を打ち負かし始めました!

机の柵に突然落ちる次女(笑)

#こないだは次女が三女にバックドロップかけてたw
#どこで知ったんやw
#三女の逆襲開始


今日は年末なので、今年を振り返り、お医者さんを休業して医療界から飛び出して世の常識を知り、いかに自分が世間知らずの温室ボンボンだったかを痛感したので、その気持ちを率直に書きます笑


今年お医者さんを休んで始めてみたことはこんな感じ。いずれもお金を頂くものです。
稲作、トウガラシ栽培、古民家運営、生活支援『御用聞き』、原付バイクレンタル

初めての田植えあと

これまでお医者さん、特に勤務医として働いてきた自分はお金の作り方(価値の作り方)を全然知らず、そこを勉強したいという理由もあり自身で商売を始めてみました。未だに商売と言える程のものではありませんが、商売にチャレンジしたのは他にも理由があって、離島へき地の過疎化が止まらない原因は、そこでビジネスが回らないからじゃないかと思ったから。考えたら当然なのですが、お金の勉強をしたら何か見方や考え方が変わるかな?と思ったんです。

そんなこんなで、個人事業主を申請して今の生活になります。そしたらわかる、世の中で商売されてる方々の大変さ、偉大さ!!どれだけ考え、気を遣われて、行動されてるか!!従業員雇ってる方々とかもはや尊敬しかありません!!クレーム言うなんてもってのほか!!笑

都会は別だと思いますが、病院は基本的に待ちのスタイルで患者さんが来られるのを待つ。離島へき地は競合もいないので特にそう。公立はいくら赤字でも基本的に潰れない。
一方商売になると、いかに知ってもらうか。その上でいかにサービスを利用して頂くか工夫をしなきゃ生きていけない。しかも単発の広告はすぐに効果が無くなって、そしたら広告し続けなければ続かない!!

料金設定もそう!
医療や介護は、処置などごとに保険点数(1点10円)が決められてて、例えば『点滴+血液検査=◯点=◯×10円』みたいに計算できちゃう。そこに感情の介入は基本的にない。
かたや商売は、原価や周りの相場、お客さんの顔色?を見ながら考える。需要と供給って昔から聞くけど、どうやって数字に落としこむんでしょう。こんなの未だに分かりません!

そして何より、お金を直接頂くときの自分の気の持ちよう。お医者さん時代は直接お金を受けとることはありません。学生時代もバイトクビになるポンコツはレジ打ちなんてさせてもらえる訳もありません!
でも今年になって商売すると、自分が気持ちよくお代を受け取れるときもあれば、こんなに頂いていいのだろうかと受け取った後に罪悪感を感じることも少なくありません。これは嫁さんも一緒のようで。

特に生活支援の『御用聞き』はご高齢の方々のお手伝いがメイン。年金で生活されている方も多く、その方々からもお金を受けとる。恥ずかしながら、今年になって年金受給額など始めて調べました。
甑島の方々が島で生活し続けられるようにと始めた御用聞き。一方で、金銭的に御用聞きを頼みたくても頼めない人がいるかもしれない。これは現在進行形の悩み事。。以前御用聞き本部の方にもアドバイス頂きましたが未だ解決できておらず。

5分100円の設定を下げればいいのか?とも考えましたが、自分の中での御用聞きの理想は、室原家以外の方々にも副業としてお手伝いに入って頂き支援の輪を広げること。人口が少ないところでは、特に副業がお金が回るキーになるのではと思うので、その時を考えるとやみくもに料金を下げる前にやれることがありそうで。。
つくづく日本の保険診療って良くできてるな~と感じます。なんとかプール金を作って、保険診療みたいに◯割本人負担みたいにしたいなと思うこの頃です。

そんなこんなで、常識を知った室原は今年初めて自主的に年賀状を書きました!理由は小さい頃、大量の年賀状を書く親の姿を思い出したから。年賀ハガキを重ねると数10センチくらい。それをみて「大人になりたくね~」とその時ばかりは思ってましたが、父親は自分と同じ医者といえど開業医。自営業とおんなじです。その年賀状の分厚さは親の人生を支えてくれた人の繋がりなんだと初めて気がつきました。人の繋がりが何より大事なんだと、商売を始めて改めて痛感します。きちんとあいさつして、礼儀を尽くす。そこに人間関係ができて、人生が豊かになる。
SNSで知らない人に何万いいねもらうより価値があるはず!何万いいねとかもらえんけど泣。

そんなこんなで、ちびたちのお絵かきに合わせて夫婦で習字で書いてみました!あまり数も作れず、今年もお世話になった皆さん全員に送ることはできませんが、ご容赦ください!この場を借りて、皆さま御礼申し上げます、昨年は大変お世話になりました!来年も室原家一同どうぞよろしくお願いいたします!長文失礼しました!

自分も書きたい!と書き出す長女

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?