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新米所長・室原が成長するための一歩@離島・へき地で未来の医療体験記

こんばんは、5月7日はじいちゃんの100歳の誕生日だったので家族でお祝いに行ってきました!
会いにいくとじいちゃんはベッドで寝てたのですが、その様を見て3歳の次女が真顔で一言。
「死んでる。。」
#シリアスギャグここに極まれり


さて、下甑手打診療所に復帰して1ヶ月が経ちました。この1ヶ月は意外と長かったな~という感じです。
この間だけでも改善点は盛りだくさん!「どうすれば外来患者さんの待ち時間を短縮できるか」「自分の仕事効率をどう高めるか」「新しいことをどう進めるか」、「チームビルディングをどうするか」などなど。他にもうまく言葉にできない心に引っかかる心のもやもやがいくつかあったりします。

今回はその心のもやもやが1つ言語化できたのでお話させください!それはズバリ、

切り捨てるのは「自己」か「質」かを考えろ!

です。自分で言っててもよく分からないのできちんと説明させてください(笑)

まず、室原は4月を過ぎてからやたら人に褒められます。優しくされます。その理由は一重に、1人になっても診療所に残って医者をやっているから。ただでさえ島で医者をやっているだけでも褒めてもらえるのに、応援ありといっても常勤1人でやってるもんだからなおさら!ここに大きな落とし穴を発見したんです!例えばこんな感じ。

住民A「先生、いつも大変なのにありがとね~無理せんようにね~」
室原「いえいえ~、応援の先生たちも来てくれてるし大丈夫ですよ~ありがとうございます~」

こんな普通の会話をしているのですが、実はこの時室原の脳内ではどうやら快楽物質がドッバドバ出ていたみたいなんです!普通の顔しながら頭の中は
「こんなに感謝されて気んもちぃ~~最高~~たまらんね~~もっとちょうだい~~щ(゜▽゜щ)!!!!」
みたいな(笑) 自分で書いててめちゃんこ気持ち悪いやつですが、きっと脳内こんな感じ(笑)
人に感謝されることは、人生に必要なことだと思うしやっぱり感謝はされたい。ただ、そこに味をしめてしまうと危険だなと。
現に最近は他のお医者さんが褒められたりすると心にもやがかかることがありました。これはきっと「嫉妬」です。何でこんな感情が出てきてしまうのか、それが冒頭にあげた心のもやもやの1つだったんです。

それがさっきの
切り捨てるのは「自己」か「質」かを考えろ!
これはゲネプロ時代からお世話になっているゲネプロスタッフの方々との話の中で頂いた言葉で、この言葉のおかげでこの「嫉妬」の感情と理屈を切り分けなきゃなと考えることができるようになりました!

理屈でいえば今の下甑手打診療所の医療の量を、質を保ち続けながら1人でやるのは結構厳しい。やはり質を保ち続けるために2人目の常勤は必須で、その人が働きやすい環境をつくることが所長の仕事。そこにさっきの「嫉妬」の感情は明らかに邪魔になる。

たぶん脳内の快楽物質が出るのは生理現象なので良いことというか、続けていくためには必要な事なんだと思います。まさにやりがいなので。ただここで必要なのが、『下甑の医療の「質」を保ち続けること』を最上位目標にきちんと据えて、物事を判断するときにその嫉妬という「自己」を切り捨てること。
ほんとは嫉妬しないような人間になれたら一番いいのですが、以前書かせて頂いたようにそんな人間できてません(笑) ↓過去の醜態記事↓

そんな視点に立つと、当初の改善点にも新しい答えがでてきます。室原は元々、定期外来は予約制にしてもらい、外来日の前にはデータチェックや検診内容などを確認して次の一手を決めて望む派です。復帰当初は、できるだけ自分で予約患者を抱えて質を担保しようと思ってました。でも4月から1人診療になったことで、外来中に次回の予約の話をする時間がないんです。思考の瞬発力が弱い室原は、このままでは外来の質が下がってしまいます。ここで先ほどの『下甑の医療の「質」を保ち続けること』を最上位目標に据えると、カルテの作り方を見直せば複数医師でみても質を保てるのかなと思ってきました。実際に応援に来てくれている先生からもそういったアドバイスは頂いていて、少しずつ進めてみようと思っています。
#ここで生まれる「かかりつけ医が提供すべきものとは?」というもやもやはまた書かせてください!

そんなこんなでまたしても醜態をさらしましたが、この気付きは室原が成長するために必要なもので、残しておきたかったので書かせてもらいました!
下甑手打診療所では令和6年度からの常勤医師を随時募集中です!少しでもご興味ある方はお気軽に室原までご連絡ください!以上です!

大量のアジの皮剥ぎをしてくれた長女
島育ち感でてきましたw

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