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下甑手打診療所、復職!!@離島・へき地で未来の医療体験記

こんにちは、3月になり来年度からの室原の生き方が定まってきたので報告させてください!!

まず大きなこととして、去年まで勤めていた下甑手打診療所に復職させてもらうことになりました!!!(ワーパチパチ)

そんなこんなで、表紙は最後に家族で種子島・奄美大島へ旅行に行ったときの写真!遠巻きにロケット発射基地!

ロケット発射に興奮しまくるちびたち

医者から離れるという大幅なモラトリアムを設けた室原。こんな医者を受け入れてくれるありがたさを感じる一方で、復職が決まってから「無事に元サヤに戻れてよかったね~」とは言いきれないような「もやもや」がずっとあったんです。。
この「もやもや」は何だろうと思ってたのですが、昨日ついに判明しました!
そう、この「もやもや」の正体は「不安」だったみたいです!
#気付くの遅すぎだろ
#不安くらい普通に気付け

こんなの医者を辞める決断ををしたときにもありませんでした。離島に行くと決めたときも。
そんな自分がなんで不安を感じるのか。原因はいくつかありそうで、
1番はきっと診療所長になること。そうなんです、室原は所長になるんですw
今年まで2人体制だった手打診療所も、来年度からは1人体制。理由は他の離島へき地と同じ、担い手不足。1人に縮小した訳ではなく1人にせざるを得なかった。そうなると必然的に室原が所長になるのです!

そして所長になって不安なことは、「自分がえらくなったと無意識に錯覚してしまうこと」。これまた完全に自分の問題。

所長になると、これまでの室原の戯言も実行力を持ったり、所長なんだから全てに正しい答えを出せなきゃいけないと無意識に思っちゃってるんです。働く前の今から思っちゃってるんです。
でも立場が変わったからって室原の能力が変わるわけがない。ここは開き直るしかない。
ただそこに加えて、今年の1年。
自分には専門医資格というバックボーンや盾はないので、自分を支えてくれていたのは、これだけ総合診療医としてやってきたという自負だったんだと気付きます。1年とはいえ、臨床を大きく離れたことで室原の医者としての自信は薄れつつあります。
この自分の自信が揺らいだタイミングでの所長ポストへ格上げ!!
心は少しばかりアップアップ言い始めています。自分としてもこれは意外な反応で、所長になったらこんなことやりたいな~とか思ってて、どちらかといえば楽しみしかなかったんです!

不安をまぎらすように「去年までと同じようにすれば大丈夫!」とも思ってみたのですが、きっとそれでもだめで。自分の長所は、患者さんのニーズに合わせて手札を上手に使うこと、ニーズにはとことん向き合うこと(自称)。そこが1番だったので、多少ムチャを言っても看護師さんたちもみんな許してくれていたし、診療も楽しかった。
そこの部分は変えちゃダメで、たぶん追加で僕に求められてるのは、「ケツを拭いてくれるコーディネーター」なのかなと。コーディネートするのは医療や保健、福祉機関同士。
#どう?合ってますか?w

島にある保健・医療・福祉資源全体を1つの組織と考えて、島の方々のニーズに合わせて提供する。その資源で上手に住み分けして、穴をなくしていく。そんなことも、今年色々なところに顔を出させてもらった者として求められるかなと。

そんなこんなで、文章書いていたら少しクリアになって不安が和らいできましたw
ここまで読んで頂いた方ありがとうございます!皆さんのおかげです!他にも不安の原因はありそうなので判明し次第書かせてください!
若手所長の葛藤をリアルタイムで見れる場所も少ないと思うので、これからも楽しく温かく見守ってもらえたら嬉しいです!ちなみに米作りやとうがらし作りは今年もやります!もちろん御用聞きも!
目標は、研修医の頃のように丁寧に診療すること。分からないことは、「分からないので調べます、少し時間ください」と正直に言うこと!潰れないよう楽しくやれることを頑張っていこうと思います!!
来年度からもよろしくお願いします!

奄美大島の海でも脱いでしまうちび

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