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生活支援サポート『御用聞き』を始めて見えた「地域社会の発展」の意味@離島・へき地で未来の医療体験記

こんにちは、先日勢い余って中古のトラクターを注文した室原です。
#トラクターかっこいい
#運転上手になりたい
#練習あるのみ

今回は、生活支援サポートを始めてみた感想などを書かせてください!

そもそも生活支援サポートって?

生活支援サポートって自分でも言いながらフワッとした表現だなと思っているのですが、要は日常生活を送っていて、生活者自身では出来ないことをお手伝いするってことです。サポートを始めて実際に依頼して頂いた実例としては、

・高齢独居の方の家の電球の掃除、庭の手入れ
・島外へ出かける間のペットの世話や庭の水やり
・敷地の草刈り
・高齢独居の方が介護ベッドを搬入するため、それまで使っていたベッドの解体・破棄

などなど、といった感じです。他にも大工現場のお手伝いなど本当になんでもありで、自分としても楽しく仕事をさせて頂いています!特に楽しいのはやはり利用者の方との会話の時間!話をしながら笑顔で話をする瞬間は、「あ~これ初めてよかったな~」としみじみ思います!
#利用して頂いた皆さんありがとうございます!

そしてこのサポートを始めて改めて気が付いたことがあります。

それは、地域の繋がりが思ったより『疎』であるということでした。離島なので『密』なのかなと思っていたのですがどうやら違うようです。正確には『疎』な地域もあるといった感じですが、この『疎』な地域はやはりご高齢の方が中心になっている印象です。地域というより年代で分かれるのかもしれません。
若い方は仕事にも出かけるし、ひと目にもつきやすい。一方で、年齢を重ね自宅から出る頻度が減った方はひと目につきにくく、社会とのつながりも『疎』になっていく。考えてみれば当然のことで、ここを改善するため医療介護スタッフが日々奮闘しています。

そんなことを感じていた折に、疑問に思う言葉が出てきました。
それは「地域社会の発展」という言葉です。

室原は現在、空き家改築費用をどこからか捻出せねばならず狼狽しているのですが(苦笑)、補助金についても専門の方から話を聞く機会を頂きました。その時の言葉です。「補助金はビジネスを成功させて持続的に成長し、地元に雇用を生み地域社会の発展に貢献する事業にでやすい」と。

ここで室原は「地域社会の発展って何?これまで人口減少に歯止めがきかず、更に日本全体で更なる人口減少が確定している日本の地域(離島)における発展ってなんだろう?」と斜に構えます(笑)。イメージで経済発展を考えがちですが、それだけでよいのか、それだけではこのまま突き進むだけなんじゃないか?と。

そして結論は、「地域社会の発展」を「地域コミュニティを『密』にする発展」ととらえてみました。人同士が顔を合わせる機会を増やし、社会に対する満足度を高める発展。自分が島に住ませてもらっての肌感としては、これこそが求められていることのようにも感じます。
#持続可能にするためビジネスは必須だけど

今回始めてみて、僕たち支援者にも『御用聞き』のメリットが見えてきました。それは「自己肯定感」を得られるというもの。
ある時、嫁さんがお手伝いさせて頂いた利用者の方が、その感想を周りの方に話されていたそうです。その内容を伝え聞いたのですが、その内容がとても喜んで満足されているというものでした。それを嫁さんに伝えると「嬉しい~、自己肯定感アップ―(笑)」と喜んでいました。日々「子供の自己肯定感を高めるためには・・」とか考えてる室原夫婦にとってこれは目から鱗でした。人との繋がりの中でこそ自己肯定感は育まれる。これは僕たちにとっても人として成長させてもらえるサービスなんだと知りました。利用者にも、僕たちにも双方にメリットがある。

「地域社会の発展」は無限に意味をもつ言葉だと思うのですが、「地域コミュニティを『密』にする発展」と言葉にすることでやるべき方向性が見えてきた気がします。

まだまだ告知不足で仕事も少ないので、とりあえずチラシ1000枚印刷したので、嫁と協力してチラシ配りをやろうと思います!宣伝に来たら暖かく迎えてください!(笑)
#人口約1900人の島、2人に1人に配る目標

日本各地で『御用聞き』の事業が始まっています!同じ状況は甑島だけでなく、全国で起こっているようです。
困っている方や、例えば島内にご両親がいて、本土で生活されている御子息の方がいらっしゃれば何か力になれればと思いますので、ご連絡いただければと思います!この『御用聞き』が甑島のインフラになることを目指します!

甑島ではすももが豊作!美味しいすももたくさん頂きました!


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