見出し画像

京都国際映画祭2022 渡邉帆南美 クリエイターズファクトリー 京都市京セラ美術館 展示

10月14日(金)〜16日(日)まで京都市京セラ美術館で展示をしました。

京都市京セラ美術館の様子


今回は、「才能の再発掘・再発見」をテーマに過去、クリエイターズファクトリーにノミネートされていたので吉本興業にお声がけ頂きまして、展覧会をまた開催する事ができました。今回は、美術家の中島麦さんと、スーパーバイザーのおかけんたさんにアドバイスをいただきながら、学びのある展示となりました。
公開のミーティングの様子が下記の記事に掲載されております。



当初私が計画した展示は、もっと動きの少ない展示となっておりましたが、自分では無い感覚で作品が見てみたかったので、中島さんのアドバイスのままに、自分のこだわりを持たないで、お話を伺い展示をいたしました。


京都国際映画祭2022の展覧会会場の様子

リズミカルな展示になりました。今回吉本興業から「人柄、コレクションなどがわかるアイテムも同時に展示してほしい」というご提案で、影響を受けたバンドTシャツを同時に展示する事になりました。展示した突然段ボールTシャツは、私が絵を描き、フジロックフェスティバル会場で販売されたTシャツです。



展覧会にインタビューがありました。



 今回出展している作品のテーマ、コンセプト

《デジタルカメレオンシリーズ》一つのアナログ作品を解体し、別の可能性のある作品として描き直す試みです。アナログの作品、デジタル絵、写真などをそのエッセンスを活かした素材写真として用い、偶然性と複雑性を活かすためにそれらを画面上で組み合わせ、コラージュしました。今回の作品に登場するお花の画像部分は普段SNSを見てくださっている皆さんから募集した写真です。そして、シリーズのデジタル作品はNFTにしました。実際に一度限りの物として存在する絵画の価値と、実物がなくても価値が証明されると言われるNFT作品に、人の身体性と、内側にある魂の自由さや、可能性のイメージを重ね合わせながら、デジタル化する社会の中で存在することについてを表現しました。


龍 CG

《アクリル画》
あらかじめ描く物体を決めず、描きながら思考するように絵の具の偶然性を利用して描いた作品です。色彩をのびのびと配置して立ち現れてくるものを探りながら絵を作りました。


電車とすれ違うサングラス男 アクリル、キャンバス 20


作品を作る上で大切にしていることは何かありますか?

私が作品を制作するにおいて、大切にしていることは次の三つです。
・目の前の事象を多角的に見る様な作品であること
・目に見えないけれど、確かにそこに存在するものを作ること
・偶然発生する科学反応から生み出されるものを大事にすること


絵を描き始めたきっかけ、アートとの出会いは?

幼い頃から絵を描くのが好きでした。全てを振り返れば、小学校の頃担任の先生に絵を褒められたのがきっかけで美術系の道を歩むことになりました。そこから高校も大学も美術系です。映画やデザイン、アートなど色んなジャンルを学んで、次第に媒体に捉われないアート作品はできないかと思考する様になりました。

影響を受けたアーティスト、尊敬する作家はいますか?

岡本太郎、寺田克也などが好きです。無意識に影響を受けている作家がたくさんいそうです。あまり意識して作風を寄せない様にしているつもりなのですが、ここに挙げた方に影響を受けているのではとお客さんや周囲の方にも言われたことがあります。絵画とは違うジャンル演劇の寺山修司や、ミュージシャンの平沢進、たまなどの作品から影響を受けたことも多い気がします。

制作やアイデアに行き詰まった時の気分転換方法はありますか?
思い切ってぼーっとするなど、休みを取ることを意識しています。別の作品の制作に移る時もあります。

最近お気に入り、推しの物(人)はいますか?
最近のお気に入りは川沿いを散歩することです。川の流れる音や緑を見ることで長閑な気持ちになります。頭がクリアになる時間を意識的に作っています。

作品制作中には音楽(音)を聴いていますか?またそれはどういった曲、どういったジャンルですか?
以前はよく聴いていたのですが、最近は集中が上手くできない気がするので、あまり聴かなくなりました。以前は70~90年代のテクノ、フォークなどをよく聴いていました。絵画とはジャンルは違いますが、そこから絵画作品に影響を受けているものはあるかと思います。

コレクションしているもの、集めているものはありますか? 
特にありません。

これからやりたいお仕事、夢や野望はありますか?
また機会があれば、まずは京都国際映画祭で受賞をしたいです。そして、芸術祭などやさまざまな場所の展覧会に展示し、多くの人に鑑賞していただきたいです。


おかけんたさんからは、
「すぐに渡邉さんの作品だとわかるタッチがすでにできている事がすごく、アクリルもデジタルもカラーがよく、全体を見たときに引き込まれて立ち寄る何かがある。」と評価をいただきました。また同時に「アクリルとデジタル作品を近づけて展示する必要もある」とコメントいただき、中島さんからは「アクリルとデジタルを近づける必要はあまりない」と真逆のコメントをいただいており、そこが感性の違いで非常に面白かったです。私はどうするのか、今後の課題をいただきました。



そして、吉本芸人の今井らいぱちさんにも作品をいじってもらっています。モノマネが面白いです。笑いました。鳥人が好きです。笑笑笑笑


ありがたいご感想もいただきました。


このフレームが私自身も大変気に入っており、中島さんやおかさんからも
このシリーズを続けていくようにアドバイスをいただきました。
宿泊施設などにご購入いただいたこともありますが、ご自宅だけでなく施設などにおしゃれに飾っていただく事ができますので、ぜひご購入ください。


またNFTは、下記のサイトで公開販売しております!
一点一点、同じような柄ではなく実験を繰り返しています。タッチに変化がある場合もありますが、様々な画家がそうだったように変化していくのも人間らしいものだとも思うので、無理やり合わせることはなく、自由に作り上げてきました。それでも世界観が統一できている評価をいただけたので、よかったです。これからも応援していただけますと幸いです

https://opensea.io/HonamiWatanabe


このシリーズ、続けていけるように頑張ります!


そして、今回ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

とても学びが多く濃い経験になりました。
次回もっとパワーアップした展覧会になるように精進して参ります!

サポートをいただけると本当に嬉しいです!描いたり書いたりが楽しくなります。とっても励みになっています!ありがとうございます!