プレイリスト「残暑と初秋のほなみこんぴ2020」について

こんにちは。打楽器奏者の木川保奈美です。

これは私の完全な趣味なのですが、Apple Musicに「ほなみこんぴ」という季節毎のプレイリストシリーズを作っています。

おかげさまで毎回、たくさんの方に追加して一緒に楽しんでいただけているようで嬉しいです。

今回は、夏の終わりから秋の始まりにかけて聞いてほしい「残暑と初秋のほなみこんぴ2020」のご紹介です。

それぞれの楽曲を選んだ理由について書いてみたので、合わせて読んでみてください。



1. Já pedi pra você parar - Paula Lima
「やめてって言ったでしょ 朝の4時に電話してくるの」夏に盛り上がった恋が秋になってヒュンと冷めたイメージで選曲。スクラッチ音とパンデイロの組み合わせがシティー感ある大人のポップサンバ。フルートの音色も涼しげ。

‎2. Minha Clave Minha Cara - Munir Hossn
アルフレッド・ロドリゲスのベーシストムニール・オッスンによる、ラテンとブラジル、似ているようで全く別のグルーヴが絶妙に融合した爽快感のあるナンバー。変拍子なのに推進力があって、打楽器山盛りでも暑苦しくない。パーカッション好きは必聴!

‎3. Sweat Like Sieves - Diggs Duke
浮遊感あるミドルテンポのグルーヴがたまらないワシントンD.C.のシンガー、ディグス・デュークの作品。鍋がくつくつと煮えるように静かに熱く進行していく様がたまらん。クリックから絶妙にズレたパーカッションもいい味出してる。

‎4. 国 - 崎山蒼志
日本作品はなんだかんだどのほなみコンピにも一曲は入れてしまう。歌とギターだけで語られる独特の世界観が素晴らしい。思わず聞き入ってしまう個性的な声質も魅力的。高校生が書いたとは思えない抒情詩のような歌詞にも耳を傾けてほしい。

‎5. New Maps - Tigran Hamasyan
ここでアルメニアのピアニスト、ティグラン・ハマシアンの攻めの一曲を。10/16拍子を基調とした、鋭利な刃物のような強いグルーヴが猛スピードで襲い来る。この時期なので台風をイメージして選曲。中東音楽ってみんなどうやって拍子取ってるんだ…?

‎6. Nó de Viajante - Dani and Debora Gurgel Quarteto
前後が重めなのでここで爽やかな一曲を挟もう。といってもサラッと流し聴きはさせない。コンテンポラリーな透明感を保ったままブラジル北東部のリズム、バイアォンの強いグルーヴが効いている。

‎7. פשוט - Pinhas and Sons
中東の旋律と5拍子がジャズフュージョンに融合。テーマがキャッチーなので小難しく考えずに聴ける。イスラエルジャズにはアメリカのそれと「イスラエルの」それがあり、ドメスティックなコミニュティの中で発達する後者は、音楽マニアを唸らせるディグり甲斐がある。このバンドに関する詳細は別記事を参照。

‎8. Prêt-à-porter de Tafetá - Adriana Godoy
ファストサンバのグルーヴを全面通してエレピがさっぱりとまとめていて耳に心地よい。サビの伸びやかな高音のボイスも魅力的。サンバジャズを都会的にまとめさせたらピカイチなのはやっぱりサンパウロの音楽シーンだなと感じる。ブラジル音楽ビギナーにも入りやすくておすすめ。

9. Tudo bem - César Camargo Mariano & Pedro Mariano
マリアーノ父子のピアノ&ヴォーカルデュオアルバムより。ペドロ・マリアーノの切なくもストーリー性のある声が切なさをたまらなく感じさせる一曲…
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