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子どもの強すぎるこだわりを解くヒント

子どもが時おりみせる頑ななこだわりを解きほぐすのは難しいものですが、支援学級の先生にはプロのノウハウがあると、最近知りました。

ここでいう「こだわり」っていうのは、シェフのこだわりの一皿、とかのこだわりではなく、支援学級の子どもたちによくある、特定のものごとに対する強いこだわりのことです。支援学級に限らず、どんな子どもにも時おりみられると思いますが。

うちの娘(小4)にも、朝食の前にフォークを手にとってクルクル回すとか、外出の前に靴箱の扉のノブに触るとか、細かいんだけどやめられないこだわりがたくさんあります。しかもここ2年ぐらい、こだわりが増えてきてる。でも、こんなこだわりなら、周りに迷惑もかからないので、別にいいんですが・・・

最近支援学級で問題になっている、うちの娘のこだわりは、仲よしの熊田先生(仮名)の指示しか聞かない、というもの。熊田先生はパートタイムの先生で、出勤されない曜日もあります。そんな日には娘は誰の指示も聞き入れず、教材にも手をつけず、教室移動もせず、全くなにもしません。4月から赴任してこられて、娘の担任になった鹿野先生(仮名)の指示も全く聞かない。

これは鹿野先生のスキルが足りないからではありません。鹿野先生は支援学級教育の専門家で、教室ではとにかく明るくて優しくて、あっという間に子どもたちの気持ちをつかんでしまった、優れた先生なのです。娘もニコニコしながら、鹿野先生と活発にことばを交わしています。これには、ちょっと驚きました。娘は口頭での会話が苦手で、ことばを交わせる相手はごく限られています。鹿野先生とは、とてもしっかり信頼関係ができているようです。

なのに鹿野先生の指示は聞かない。熊田先生が声をかけると、一発で指示が通るのに。娘の、そういう「こだわり」なのです。これにはさすがの鹿野先生も手を焼いていて、僕ら夫婦も申し訳ない思いです。でも、鹿野先生はあきらめていません。時間をかけて、娘のこだわりを解いていく構えです。

こだわりを解いていくにあたって、鹿野先生から意外なコツを教わりました。

娘がなにかの拍子に鹿野先生の指示どおりに行動した時、娘を「ほめない」というのです。なぜなら、鹿野先生の言うことを聞いた娘をほめると、娘は、

「あ!しまった!」

と気づいてしまい、次からはますます頑なに指示を聞かなくなる、というのです。こだわりと違う行動をした娘をさりげなくスルーして、自然な感じでこだわりを解いていくのです。

なるほど。

僕ら夫婦は、基本、娘をほめて育てているため、これは意外でした。プロのノウハウというのは、やはりすごいものです。


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