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らくがき生物学

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生き物のしくみについて、すごい!美しい!と思うことをらくがきしていきます。
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2020年10月の記事一覧

書評(ちょいたし)「サピエンス全史」(上巻) 「虚構」がもたらす破壊力

上巻を読み返していて、やっぱり大切なポイントを外しちゃったかな、と思ったので、ちょっと書…

書評「サピエンス全史」(上巻)客観的で冷静な文章にひそむ、優しさと怒り

遅まきながら「サピエンス全史」を読み始めた。 (ユヴァル・ノア・ハラリ 著、柴田 裕之 訳、…

有効数字は体で覚える

有効数字… 有効数字について習ったのは、いつだっただろう… たしか中学の数学の授業だっただ…

細胞密度の計算のしかたをゆっくり考える

細胞を血球計算盤で数えた結果に「10の4乗」を掛けると、細胞密度 [cells/ml] に換算できます…

「同じことを何度も聞くな」の落とし穴

「同じことを何度も聞くな」 って言われたことがある人は多いだろう。 他の人がそう言われて…

「1000」を「10の3乗」とか書くのってなんの意味あるわけ?と思ってるあなたへ

グーゴルっていう数がある。 グーゴルは、グーグルの社名の由来らしい。 グーゴルは、なんと1…

細胞の中で「燃焼」が起きてないのはとても不思議ですごいと思う

前回、筋肉の中で力を出すタンパク質、ミオシンについて、「燃焼を伴わずに力を出す」のがすごいと書いたけど… 別に筋肉に限らず、僕たちの体の中では、燃焼は一切起きてない。どこも燃えてないもんね?僕らの体は。燃えたら大変なことになっちゃう。 細胞の中で、燃焼や高温を伴わずにいろんな化学反応が起きるのは、それだけでも十分に不思議だ。 でも、僕が特に不思議に思うというか、心ひかれるのは、 「食べ物を燃やさずに、食べ物からエネルギーを取り出している。」 というところだ。 生き物は、

力を出すタンパク質、ミオシンの何がそんなにすごいのか?

筋肉の中で力を出しているのは、ミオシンというタンパク質だ。  僕たちの体は細胞でできてい…