見出し画像

5月第3週 今週のおすすめ「本の話」 5選

今週は文春文庫から谷 瑞恵さん『まよなかの青空』、平野紗季子さん『生まれた時からアルデンテ』、逢坂 剛さん『禿鷹の夜』の文庫解説をお届け。 

また『雌伏三十年』で作家デビューをされたマキタスポーツさんのロングインタビュー、20日に発売されたオール讀物から讀みどころをご紹介します!

◇ ◇ ◇

★負のスパイラルに入りながらも、大切なものを「信じる」ということ

『まよなかの青空』(谷 瑞恵)

東京タワーで働く竹宮ひかる。ブラック企業の営業、森沢達郎。親の抑圧のもとで育った幼なじみ同士は中年手前で再会する。過去から抜け出せない二人は、大切な思い出の中の人物、修学旅行の特別列車「あおぞら号」に乗っていた「ソラさん」を探し始める――谷 瑞恵さん『まよなかの青空』は厳しいリアルを生きる大人に贈る現代のファンタジーです。

中江有里さんの解説です。

■書籍紹介

『まよなかの青空』(谷 瑞恵)


★一瞬と贅沢と想像力

『生まれた時からアルデンテ』(平野 紗季子)

すべての幸福は食から始まる。
世界一のレストランの殺気に満ちた食事に、味に表情がある学食のカレー。平和なフルーツサンド界を脅かす圧倒的存在や、想像力を逞しくさせる嫌いな味。スーパーマーケットの目を引く陳列に、真剣勝負のメニュー……平野紗季子さん『生まれた時からアルデンテ』は愛と希望と欲に満ちた、ミレニアル世代の傑作味覚エッセイです。

解説は三浦哲哉さんです。

■書籍紹介

『生まれた時からアルデンテ』(平野 紗季子)


★読者待望の「面白い物語」×「かっこいいヒーロー」

『禿鷹の夜』(逢坂 剛)

傑作の誉れ高い〈禿鷹シリーズ〉が新装版で再登場!
信じるものは拳とカネ。史上最悪の刑事・禿富鷹秋――通称ハゲタカは神宮署の放し飼い。ヤクザにたかる。弱きはくじく。しかし、恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。
痛快無比! 血も涙もひとかけらの正義もない非情の刑事を描いて読書界を震撼させた、本邦初の警察暗黒小説です。

柚月裕子さんの解説です。

■書籍紹介

『禿鷹の夜』(逢坂 剛)


★マキタスポーツが自伝的小説『雌伏三十年』で“ウジウジした主人公”を描いたワケ

『雌伏三十年』(マキタスポーツ)

芸人、ミュージシャン、俳優、コラムニストと八面六臂の活躍をするマキタスポーツさんが、今度は自伝的小説で作家デビュー!

初の小説作品『雌伏三十年』について、また当代切っての「真のマルチタレント」であるご自身についてもお話を伺いました。

■書籍紹介

『雌伏三十年』(マキタスポーツ)


★特集は〈第29回松本清張賞発表〉と〈人気読切時代小説 江戸の夢〉。

「オール讀物」6月号

「オール讀物」6月号は、〈第29回松本清張賞発表〉と〈人気読切時代小説 江戸の夢〉。没後30年を迎えた松本清張さんに関しての企画も充実! 阿部智里さんの「八咫烏外伝」最新話も掲載です。

ぜひ「讀みどころ」をチェック!

■雑誌紹介


【おしらせ】オール讀物新人賞特別企画「小説家」への道 オンライン講座開催!

歴史時代小説オンライン書き方講座~講師:坂井希久子さん

文春文庫のオリジナルシリーズ『江戸彩り見立て帖 色にいでにけり』も発売後たちまち重版、その作者である坂井希久子さんを講師に、オンライン講座を行います。 ぜひご参加ください。

詳しくはこちら!

◇ ◇ ◇

 本の話では「読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア」として、書籍にまつわる記事を配信しています。
 こちらもお楽しみ下さい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?