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誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。 #読書の秋2020 課題図書紹介

  #読書の秋2020 読書感想文投稿コンテストでは、各社あわせて合計56冊の課題図書があります。

たくさんありすぎて選べない! そんな方のために「文藝春秋この秋おすすめの5冊」からピックアップしてご紹介していきます!
(感想文の募集は終了しました)

2冊目はこちら!

吉田修一『横道世之介』

<担当編集者からひとこと>
 吉田修一作品には黒吉田と白吉田がある。黒吉田の代表格は『悪人』や『怒り』。白吉田の代表格がこの『横道世之介』。

 文章で笑わせるのは、泣かせるよりも相当難易度が高い(と思う)。しかしこの白吉田の世之介は、読み始めた冒頭から思わず笑みがこぼれてしまう。吉田さんの笑いの筆の力が冴え、しかも軽々と口笛を吹きながら書いていそうな感じさえする。しかも笑いの中にキリッと締めている場所が光り、ゲラゲラ笑って、微笑んで、そして泣けてしまうのだ。

 世之介は、ヒーローでもなく、ちょっと図々しくて、何気にいい奴で、空気が読めなくて、でも出会った人はみんな彼と仲良くなってしまう。男にも女にも好かれる世之介。友達にしたい、彼氏にしたい、兄にしたい、弟にしたい、一家に一人横道世之介

 読み終わると幸せな気持ちになり、そして誰かに世之介のことを語りなくなっている、そんな愛さずにはいられない青春小説です。

<作品紹介>
 1980年代後半、時はバブル真っただ中。大学進学のため長崎からひとり上京した横道世之介、18歳。自動車教習所に通い、アルバイトに精を出す、いわゆる普通の大学生だが、愛すべき押しの弱さと、隠された芯の強さで、さまざまな出会いと笑いを引き寄せる。

 友だちの結婚に出産、学園祭でのサンバ行進、お嬢様との恋愛、そして、カメラとの出会い……。そんな世之介と、周囲にいる人たちの20年後がクロスオーバーして、静かな感動が広がる長編小説。

本屋大賞第3位、柴田錬三郎賞受賞作。2013年に映画化。

◇ ◇ ◇

作者である吉田修一さんが『横道世之介』について語ったインタビューを、一部公開します。

温かく、のんびりして、憎めない恋愛小説と80年代の青春物語

――『横道世之介』ですが、これは毎日新聞に1年に亘って連載されたものですね。

吉田 連載期間に合わせて、1年間で収まる話にしようと最初に考えました。長崎から上京してきた18歳の世之介の、大学生活の1年間を描いた小説です。

――主人公の世之介は、押しは弱いけれど隠された芯の強さがあり、様々な出会いと笑いを引き寄せる、愛されるキャラクターです。読者は長崎出身の吉田さんに重ねて読んでいる方も多いのではないでしょうか。

吉田 世之介を書くのは楽しかったですね。笑いながら書いていました。エピソードは僕の学生時代と重なりますが、僕はあんなに愛らしい人間じゃないですね(笑)、彼のキャラクターは僕とは全然違いますけど。

――『横道世之介』は沖田修一監督、高良健吾主演で来春映画公開されますが、試写をご覧になってのご感想は。

吉田 本当にいい映画にして頂いたと思います。俳優さんが皆さんとても魅力的に演じて下さって。世之介は「普通の学生」というのをキーワードに語られることが多いのですが、普通っていうのは実はレベルが高いんだなと映画を見て感じました。世之介が普通だとすると、自分も含めこんな幸福な学生生活を送った人はそんなにいないんだろうな、と。

インタビュー全文はこちらからどうぞ!

◇ ◇ ◇

いま学生の方も、かつて学生だった方も、これから学生になる方も『横道世之介』に出会ってみませんか。

感想をおまちしております!

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★応募概要

■参加方法
ハッシュタグに「 #読書の秋2020 」と「 #(書名) 」をつけて投稿。無料公開の作品のみが対象となります。

■実施時期
2020年10月14日(水)〜11月30日(月)18時まで
(感想文の募集は終了しました)

■プレゼント内容
最優秀作品には著者のサイン本をプレゼントします。

■受賞連絡方法
審査終了後、受賞者にはnote運営事務局からご連絡します。

■その他必要事項
投稿した記事を宣伝に使用することがあります。使用する場合は事前にご連絡いたします。

■結果発表
12月下旬(予定)に、noteの公式アカウント上で「 #読書の秋2020 」コンテスト全体の受賞作の結果発表を行います。

■ハッシュタグ
記事公開時には「 #読書の秋2020 」と、選んだ課題図書のタイトルのハッシュタグをつけてください。
#ファーストラヴ
#横道世之介
#革命前夜
#満月珈琲店の星詠み
#表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

■書影の利用
「みんなのフォトギャラリー」にて上記5作品の書影(背景白バージョン・#読書の秋2020バージョンの2種)を公開しております。作家名、作品名で検索していただき、感想文投稿ページの見出し画像として、ぜひご利用ください。

※書影は感想文の投稿、書籍の紹介のご利用に限ります。画像の加工、改変、二次利用はできません。
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■note公式記事へのリンク
この募集はnoteの「 #読書の秋2020 」コンテストの一部として行っているものです。ほかの課題図書やコンテスト全体のおしらせは、以下のnoteからご覧いただけます。


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