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3月第1週 今週のおすすめ「本の話」 5選!

 3月になり、あたたかい日も多くなってきました。 トップも春らしくイメージチェンジです。

 雑誌「オール讀物」の人気コーナー、作家本人が最新作について語る「Book Talk(ブックトーク)」。今週はブックトークから恩田陸さん呉勝浩さん、佐々木愛さん、佐々木譲さん、坂井希久子さんのインタビューをお届けです!

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★中年女性同士の心中の動機に迫る――
『灰の劇場』(恩田 陸)

 小説家の「私」はデビュー直後の一九九四年、同居女性二人が奥多摩の橋から飛び降り自殺したという短い新聞記事を目にする。

 2月16日に発売された恩田陸さん『灰の劇場』(河出書房新社)。「これを小説化することは宿題だという思いが、私の中にずっと残っていたんです」と恩田さんは語ります。


★三つの時代を描く大作小説
――『おれたちの歌をうたえ』(呉 勝浩)


「あんた、ゴミサトシって知ってるか?」
 元刑事の河辺のもとに、ある日かかってきた電話。その瞬間、封印していた記憶があふれ出す。真っ白な雪と、死体――。友が遺した暗号に導かれ、40年前の事件を洗いはじめた河辺とチンピラの茂田はやがて、隠されてきた真実へとたどり着く。

『スワン』で日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞を受賞。圧倒的実力を誇る著者が、迸る想いで書き上げた大人のための大河ミステリーです!

◆呉 勝浩さんは文藝春秋BOOKS「作家の書き出し」でもロングインタビューが公開されています。


★なりたい自分になれず悩む人へ贈る一冊
――『料理なんて愛なんて』(佐々木 愛)

 料理が下手でフラれた私。嫌いな言葉は「料理は愛情」――

 佐々木愛さん初の長編小説は、"どうしても料理が上手になれない女性"が主人公。料理が苦手な人だけでなく、なりたい自分になれずに悩む全ての人に贈る一冊です。

◆こちらの記事では、佐々木愛さんがオール讀物新人賞受賞作家として、応募の動機や今後の抱負など、10の質問に答えています。


★日露戦争でロシアが勝利した世界を描く「改変歴史SF」
――『帝国の弔砲』(佐々木 譲)

 日本人の両親のもとロシアで生まれ育った男がたどる数奇な運命。悲嘆、憤怒、そして憎悪が、運命に翻弄された男を突き動かす!

 なぜ彼は、工作員として日本に潜伏したのか――ミステリの名手による新たな挑戦。圧巻のスケールの〈改変歴史冒険小説〉!


★昭和初期の女学生の友情が行き着いたのは
――『花は散っても』(坂井 希久子)

 亡くなった祖母・咲子の遺した銘仙と三冊のノート、そして美しい少女が写った古い写真を見つけるーー。

 坂井希久子さんの新作『花は散っても』(中央公論新社)は、昭和初期の女性たちと、現代を生きる女性の姿を交互に描く書き下ろし長篇です。


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 本の話では「読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア」として、書籍にまつわる記事を配信しています。

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