労作

著者は知人、出版は友人の本書を贈呈していただいた。

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本当に読みやすくて1時間かからずに読み終わらせた。日蓮聖人の三大部(『立正安国論』『開目抄』『観心本尊抄』)の解説としては、非常にわかりやすい。逆に言えば、作成された森影上人の苦労が感じられる。

日蓮聖人の書物は、手紙類は比較的わかり安いが、三大部などはなかなか一般の方々や檀家の方々にわかっていただくのは難しい。

個人的には『開目抄』の題名を解説した以下の文章がすばらしいと感じました。

題名の「開目」には二つの意味があると考えられます。一つには、仏様の真実の教えを示し、誤った仏法を信仰している人たちの目を開くの意味。二つは、法華経の行者として、聖人が自己の真の姿に目覚めたという意味です。(33・34頁)

前者はよく強調されますが、後者は行者自覚という表現で表しますが、題名の意味で強調されるケースは少ないように思います。

本書は日蓮聖人の信仰を有する人々に、その本質を伝えるためには、要にして簡だと思います。

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