「おお、スオミ、夜は明けた」

ロシアやスエーデンに
領土を侵略されてきた
フィンランド人は
いつか祖国を取り戻し
平和な暮らしを願ってきた。

シベリウスが作曲した
フィンランディアは
こうした強い思いが凝縮した
心を震わす勇壮なメロディ。
特に合唱は熱い魂が宿る。

合唱はフィンランディア賛歌。
コスケンニエミが詞を作った。
「Oi,Suomi,katso,sinun paivas koitaa,
おお、スオミ、汝の夜は明け往く」
国民に語りかける所から始まる。

「Oi,nouse,Suomi,nosta korkealle、
大立ち上がれスオミ、高く掲げよ」
掲げるのは自分たちの頭だ。
決して屈しない我らの魂。
それさえあれば必ず夜明けは来る。

最後はこの言葉で歌い上げる。
「Ja ettet taipunut sa sorron alle、
On aamus’alkanut,synnyinmaa.
抑圧に屈しなかった汝の姿を
汝の夜は明けた 祖国よ」

フィンランドに行ったとき、
この歌を彼らとともに歌った。
第二の国家と呼ばれる歌は
勇壮たる男たちの歌だった。
涙が溢れ出て止まらなかった。