民主主義を謳った人

国の政を行う人であるのに、
友人知人に便宜を図る、
それが当然こととして
まかり通る世の中にしてしまった
罪は果てしなく大きい。

知友に国有地を売却し、
それが明るみに出そうになると、
公文書が改ざんされ、
その責任を負って関わった
一人の人間が命を絶つ。

長年の友であった人間に
大学新設の認可を与え、
それが表沙汰になるや、
公の備忘録が紛失したことになり、
真偽はうやむやのまま。

私たちの税金を使って、
自分や自分の党が有利となる、
お花見会を催してその実態が
明らかになりつつあっても、
説明義務を果たさないで済ませる。

何でも思うがままにできる、
危機に陥ったら周囲が助けてくれる、
無理難題だって押しつけられる。
こうした甘えはお坊ちゃま感覚か、
はたまた独裁主義から来るものか。

特定の宗教団体との関わり合い、
どこまでいってもブラックな人間は
とうとう銃弾に倒れることになった。
悪運も神通力を失い潰えた形になった。
宿命と言ってもいい最後だった。

真実を知ろうとしない国民は、
ただただ故人を憐れみ哀しみ、
長い列を作って献花に訪れている。
この国は治める人も治められる人も、
見て見ぬふりをするのであろうか。
世も末とはまさにこの世である。