「難読症」克服法

最近、友人となったKさんは
本を読むことができないと
嘆きながら訴える。
漫画でさえ文字を読みたくなく、
どんな本も読まないという。

それでも高校をまっとうに卒業し、
飛行機の整備工として
日本を代表する航空会社に就職、
その腕前や指導力は素晴らしく、
かなりの役職にまで上りつめた。

人との会話も上手だし、
言いたいことも確実に伝えられる。
それなのに文字を読むことは苦手で
今なお本を読むことはできない。
見るだけで目を背けてしまう。

これは「難読症」ではないかと思う。
学習障害のひとつだが、
文字を読んでも音が鳴らない症状だ。
普通の人は文字の音が頭の中で鳴り、
その音を聞いて内容を理解するそうだ。

「難読症」を克服して
医者になった人の話が出ていた。
大変な努力が必用のようだが、
克服できる病気であるようだ。
効果的なのは好きな詩を暗唱すること。

最初は詩を声に出してその音を聞き、
徐々に黙読して頭の中で音を鳴らす。
好きな詩なので拒絶感が少ない。
声に出せば認知症予防にもなるそうだ。
さっそくKさんに伝えよう。
そう、僕の詩を読んでみてと。