ヨハネ受難曲

敬愛する友人のいる合唱団。

ヘンデルのメサイヤを

コンサートで聴いて

感激して入れていただいた。


神様のような指導者は

決してけなすことはしない。

愛情のある温かい指摘で

僕らを正しく導いてくれる。


昨年はモーツアルトの

レクイエムを稽古して

亡くなった愛すべき人を

思い浮かべて歌った。


今は難しいけれどバッハの

ヨハネ受難曲を稽古している。

キリストの受刑シーンが

僕の脳裏に思い浮かぶ。


「殺せ、十字架につけろ」と

僕ら合唱は民衆になって歌うけど、

本当はそんなことはしたくない。

コラールでは助けたいと歌うのだ。


「すべて果たされた」と言って

イエスは息を引き取った。

僕ら民衆はそこで静かに歌いだす。

「安らかにお休みあれ、聖なる骸よ!」


そして最後のコラール。

「ああ、神の御子、我が救い主、

恵みの御座よ!私はあなたを

とこしえに誉め讃えます!」


まだまだ上手く歌えないけれど

歌い終わったときの余韻は

心に染み渡って震えてしまう。

キリスト信者ではないけれど、

感謝の気持ちで一杯になるのだ。