「トワーニ、ハエー、アアレ!」

居酒屋でのパス回しの後、

母校のグラウンドで

OB主宰によるラグビー祭りを

開催することになった。


黒と青のティシャツ仕立ての

ユニフォームを各々着用、

スパイクのヒモを締めて

颯爽とランパスに向かう。


パスする人よりやや遅れて

ボールを受け、パスする。

最初はジョギング程度、

徐々にスピードアップ。


何本かやれば息が切れる。

でも、動きながらのパスは格別。

自分で起こす風が気持ちいい。

みんな何十年ぶりなのにできる。


しかし、試合形式にした

タッチラグビーが始まると大違い。

焦る気持ちに足が追いつかず、

タックルを受けずとも転ぶ者続出。


まるでドリフのコントだ。

膝から血が流れているのに大笑い。

馬鹿丸出しだからメチャ楽しい。

おっさんたちの青春ってか!


試合後は飲み屋で生ジョッキ。

肩を組み、校歌を唸る。

「フジ、フジ、ハエーアアレ、

トワーニ、ハエー、アアレ!」