ヤマブドウとヤマゴボウ

隣の池田さんの庭から
赤紫のブドウのような実が
我が家の駐車場に
たくさん垂れかかっている。

美味しそうなので
一粒もぎって口に入れた。
甘いかなと思ったら
苦くてやたらにまずい。

飲み込むどころでなく
ペッと地面に吐き出した。
吐いたあとも苦みが取れず、
口に中がとてもシブイ。

家に戻って検索すると
ヤマブドウとは何か違う。
実は似ているけれど、
葉の形はかなり違う。

あれれ、なんだろうと
似ているものを調べると、
なんと一字違いの
ヤマゴボウであった。

ヤマゴボウは何と実にも
葉にも根にも毒がある。
それも半端な毒ではなく、
死に至ることもあるという。

ヤマブドウはポリフェノールが
たっぷりあって皮膚癌にも効き、
抗酸化作用もあって老化防止になる。
ワインやジャムやジュースにもなる。

ヤマブドウとヤマゴボウ。
一字違いでとても似ているが、
片や食用になるのに、
もう一方は毒なのである。

とにもかくにも
すぐに吐き出して良かった。
飲み込んでいたら、
今頃はあの世だったかも知れない。