「イエスマン」

「NO」が口癖の
人生に後ろ向きの男、
カールがある日、
友人の誘いで「YES教」の
集会に参加して
どんなことでも
「YES」と言う
誓いを立ててしまう。

どんなことも断らず
YESを連発するや
運気が急上昇して
仕事では昇進し、
恋人までできてしまう。
NOと言えば
禍が降りかかるから
どんどんイエスマンになる。

ところがあまりに変だと
テロリストの疑いをかけられ、
恋人が離れてしまう。
ようやく我に帰ったカールは
自分の気持ちに正直になり、
己の人生を取り戻す。
何でもYESではなく、
何でもNOではない。

宗教は人を盲目にさせる。
それを皮肉った映画が
「イエスマン」だ。
主演のジム・キャリーは
表の笑いと裏の悲しみを
絶妙なコントで演じる。
人間にとって幸せとは何か、
考えさせられるドラマだった。