真っ赤な実の蝮草

秋になると
暗く湿った熊笹から
ひょっこりと
真っ赤な卵形の実が、
現れてくるのに驚く。

とうもろこしのような
小さな実が集まった
赤い実が茎の先端に
乗っかっていて、
おどろおどろしい。

その名はなんと蝮草、
マムシグサである。
確かに赤い頭の蛇が
ひょっこりと鎌首を
持ち上げているみたい。

その不気味な赤い実は
かなりの猛毒だそう。
食べると口が焼け、
火傷の痛みを発する。
死ぬこともあるという。

怖ろしい猛毒の
蝮草に見つめられると、
目を逸らすことができない。