雨の日の泥んこラグビー

僕が高校生だった頃、

校庭の土は固く小石混じりで

ラグビーの練習をすると

体は擦り傷だらけになった


特にセービングの練習は

両腰とも擦り傷で血に染まり

その傷からばい菌が入って

ジュクジュクと膿んでいた


でも、雨が降ると固い土が

みるみる柔らかくなって

擦り傷ができることはなく

痛みのない楽しい練習となる


だから、雨の日は好きだった

ラグビーの試合は雨でもやる。

だから練習は雨でもやるし

滑るボールに食らいついた


パスでノックオンしないよう

キックはきちんとキャッチし

スクラムやラインアウトでも

ミスがないように気をつけた


最後は試合形式の練習になる

タックルしたら泥に突っ込む

ラックでは泥のボールを奪い合う

ジャージも顔も全員泥だらけ


泥だらけの顔を見て笑いころげる

すると、口の中まで泥が入る

でも、笑顔の歯だけは白いんだ

楽しかったな、泥んこラグビー