透き通る紫あじさい

濃い紫のあじさいが好きだ。

雨の水滴が紫になったような

透き通るようでいて濃厚。

近寄って描きたくなる。


あじさいは色が変わるから

七変化とか八仙花とも言われ、

花言葉は移り気、浮気など、

あまり良いものはない。


しかし常に紫のものもある。

この花言葉は辛抱強い愛、

清澄、神秘、知的となる。

好きになるわけである。


濃い紫のあじさいは雨の日、

傘をさして見るのが最高だ。

雨の露が花弁を濡らし、

潔癖な色気を醸し出す。


紫の あじさい一輪 雨に濡れ  京太郎