吉田類の低山登山

吉田類さんの
「にっぽん百低山」に
魅せられている。
自称酒場詩人の吉田さんが
美女を伴い
ゆっくりゆっくりと
味わいながら登る。

「酒場放浪記」では
旨そうに酒を嗜み、
レトロな店の主人の
話に耳を傾け、
決して自らは語りすぎない。
そんな絶妙な雰囲気が
楽しくて好きだった。

「にっぽん百名山」でも
吉田さんは語りすぎない。
独特の間合いで訥々と
その山の秘密を語る。
たとえ低くても
頂上は見晴らしが良く
気持ちよさが伝わってくる。

山を降りたらお酒で
体を休め疲れを癒やす。
酒を飲む嬉しそうな顔は
山を登るのはお酒のため、
そう思わざるおえない。
酒場詩人の最後に唱える
山の俳句にほくそ笑む。