これぞ甲子園!

鳥栖工業対富山商業、
延長12回という凄い戦い。
両者ともファインプレーの連続、
どちらが勝ってもおかしくない、
どちらにも勝って欲しい、
素晴らしい両チームだった。

鳥栖工業は古沢蓮から
松延響の継投で守りきる。
富山商はエース上田海翔が
160球を一人で投げきる。
両チームとも堅い守りで
9回まで1対1の同点のまま。

鳥栖工業も富山商業も
そんな相手を敬いながら、
自分たちの力を発揮する。
10回から無死1、2塁からの
タイブレークを凌ぎ合う、
驚異的な我慢比べが続く。

しかし遂に12回の裏、
富山商業上田の161球目、
鳥栖工業の送りバントを、
上田が一塁に悪送球、
2塁ランナーがホームを踏み、
鳥栖のサヨナラ勝ちとなった。

上田の熱投が実らない
無常の幕切れだったが、
両チームの正々堂々の戦いに
スタンドから割れんばかりの
拍手と歓声が巻き起こった。
これぞ甲子園という
清々しい好試合だった。